1997 Fiscal Year Annual Research Report
学生時と妊娠時および授乳時における女性の骨密度と食生活
Project/Area Number |
09558001
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Research Institution | Nara Women's University |
Principal Investigator |
三好 正満 奈良女子大学, 生活環境学部, 教授 (30046479)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
新谷 雅史 奈良県立三室病院, 産婦人科, 部長
坂本 裕子 龍谷大学, 短期大学部, 講師 (20269765)
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Keywords | 妊産婦 / 女子大生 / 骨密度 / 食生活 |
Research Abstract |
1.妊産婦について:奈良県立三室病院受診の100名の妊婦について、踵骨密度の超音波測定(stiffness)と血漿Ca濃度等の血液検査ならびに食を含む生活調査を、妊娠初期・中期・後期にそれぞれ実施した。妊娠の進行に伴って骨密度は、87.1から83.4へと低下し、血漿中のCaやたんぱく質量・比もやや低下した。初期には、つわりなどにより低下した食事の質・量や食事に対する意識・行動が中期以降改善された様子を把握できた。それでも、ビタミン類を除いて栄養所要量を平均としては充足していなかった。妊娠中に骨密度が上昇した群と下降した群の間について生活調査結果を比較したところ上昇群の特徴として次のような結果を得た。 (1)過去の牛乳摂取と運動経験が多い。 (2)以前からの食事に対する関心度(Caの摂取に気をつける、食品数をできるだけ多くする、規則正しく食事をとる、料理が嫌にならない、欠食が増えないなど)が高い。 (3)中期におけるCaをはじめとする栄養素摂取量が多い。初期はつわりなどのため、また、後期は、全般的な食欲上昇のため、下降群と違いが不鮮明であった。 2.女子大生について:500名を越える学生について、経年的に妊婦と同様な測定と調査を継続中である。
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Research Products
(1 results)