1998 Fiscal Year Annual Research Report
学生時と妊娠時および授乳時における女性の骨密度と食生活
Project/Area Number |
09558001
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Research Institution | Nara Women's University |
Principal Investigator |
三好 正満 奈良女子大学, 生活環境学部, 教授 (30046479)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
新谷 雅史 奈良県立三室病院, 産婦人科, 部長
坂本 裕子 龍谷大学, 短期大学部, 助教授 (20269765)
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Keywords | 骨密度 / 女子大生 / 食生活 / 運動 / 主成分分析 / 林の数量化工類法 / t検定 |
Research Abstract |
高齢化が進んでいるわが国において、特に女性において骨粗髭症が問題となっている。それに対する対策の一つとして運動や食生活の改善を通して若年女性の骨密度を高めておくことが推奨されている。本研究は、女子学生508名を対象に踵骨の骨密度を超音波によって測定し、骨密度とアンケート調査によって調べた食生活や運動などの生活要因との関連を統計的に調べた。 本研究では、調査項目をカテゴリーと数量別にして、それぞれ単純集計・t検定・多変量解析を骨密度との関連で行った。対象者の平均骨密度は、90.3で日本人の20歳の女性の平均をやや下回った。 カテゴリー項目では、、乳幼児期に母乳で育った者や牛乳等の摂取頻度が高い者や運動経験がある者などの骨密度が有意に高いなどほとんどの項目で満足できるデータを得た。そこで、これらの項目を生活、食事、運動、体格などの8大項目に集約した結果、全ての大項目で上位群が高く、特に、食事と運動の効果が明白となった。主成分分析でも同様な結果を得ている。 数量項目では、除脂肪体重の重い者やエネルギー摂取量の多い者や運動時間の長い者などの骨密度が有意に高いという満足できる結果を得た。主成分分析の結果は、カテゴリー項目での結果ほど明白ではなかったが、これは、骨にとって好ましくない生活状況にある類似した者同志を比較したためと推定された。 最後に、林の数量化I類法を用いて類似の生活状態にある女子大生の骨密度の予測式を求め、平均誤差1%程度でかつ相関の高い予測式を得た。
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Research Products
(1 results)