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1997 Fiscal Year Annual Research Report

微生物に学んだタンパク質殺虫剤の創作法の確立

Research Project

Project/Area Number 09558076
Research InstitutionTokyo University of Agriculture and Technology

Principal Investigator

佐藤 令一  東京農工大学, 大学院・生物システム応用科学研究科, 助教授 (30235428)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 岩花 秀典  東京農工大学, 農学部, 教授 (90038240)
KeywordsBacillus thuringiensis / δ内毒素 / 殺虫剤
Research Abstract

Bacillus thuringiensisのδ内毒素とモノクローナル抗体を結合して,新しい特異性を持つイムノトキシン型キメラ殺虫タンパク質の作製法を確立する目的で,今期はまずキメラ殺虫タンパク質の大量生産法に関して検討した。
δ内毒素のドメイン|,|から||,|から|||まで含む領域を含むそれぞれの遺伝子とカイコ中腸上皮細胞上とカイコ由来培養細胞上にある共通抗原を認識する一本鎖モノクローナル抗体の遺伝子を結合し,発現ベクターに挿入した.発現ベクターには組換えタンパク質を封入体として生産するpBTac1ベクターと,可溶型で分泌生産するpCANTAB5Eベクターを用いた.その結果,何れのベクターを用いた場合にも,毒素の核ドメインを抗体につないだキメラ殺虫タンパク質の生産量は少なかった.解析の結果,これらにおいてはキメラ殺虫タンパク質を生産する組換え大腸菌が死んでしまい,生産量が上がらないことが示唆された.また,pCANTAB5Eベクターを用いてキメラ殺虫タンパク質を分泌型として生産する系では,実際にキメラタンパク質が分泌されずに,実は膜結合型として生産されることが示された.δ内毒素は膜作用性の毒素タンパク質であり,宿主大腸菌の死滅はこのタンパク質が宿主の細胞膜を破壊するために起こるとの考え方で説明が可能であった.また,封入体として生産する系でも同様にキメラ殺虫タンパク質が大腸菌に何らかの悪い影響を及ぼしていると考えられた.そこで,現在は組換え遺伝子産物の影響を制御できる系を用いた大量産生系の可能性を検討している.

URL: 

Published: 1999-03-15   Modified: 2016-04-21  

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