1997 Fiscal Year Annual Research Report
地方小都市における高齢者の社会的支援ネットワークの構造
Project/Area Number |
09610182
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
野邊 政雄 岡山大学, 教育学部, 助教授 (90218347)
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Keywords | 社会的支援ネットワーク / 社会的ネットワーク / 高梁市 / 主観的幸福感 / 生活満足感 / 社会関係 / 人間関係 / 生活問題 |
Research Abstract |
岡山県高梁市に住む高齢女性600名を無作為抽出し、同市の民生委員と児童委員に依頼し平成9年12月から平成10年1月にかけて面接調査をおこなった。調査票の質問は、野邊が科学研究費補助金を用いて平成5年度と6年度に岡山市の既婚女性を対象に実施した調査(課題番号05610143野邊政雄著『地方都市における社会参加の研究--岡山市の場合』という報告書を参照)で用いた質問をほぼ踏襲して用いた。病気、移転、死亡といった理由を除くと、約95%の回収率であった。その後、調査票に記入もれや論理的に矛盾した回答がないかどうかをチェックした。また、回答が番号(コード)になっていない質問については、調査票から直接入力するために番号(コード)化した。そこで、平成10年度の科学研究費補助金を使って、データの入力作業を業者に委託できるようになっている。 次に、面接調査を担当した民生委員より高梁市における高齢者の問題を聞き取り調査した。ゴールド・プラン導入にあたってどのような問題があるかなど、貴重な意見を聞くことができた。 さらに、野邊は高梁市と岡山市の高齢者合計20名にインテンシブな面接調査をおこない、高齢者の生活問題、人間関係、加齢によるその変化、幸福感、生活満足度などについて尋ねた。この事例調査は、上述の標本調査で十分解明できない点を補完するために実施した。また、岡山市という県庁都市と高梁市という小都市で、高齢者の生活や高齢者問題がどのように違うかを明らかにしようとした。
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