1998 Fiscal Year Annual Research Report
特別活動の家庭・地域社会の連携・移行過程に関する研究
Project/Area Number |
09610295
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Research Institution | Seitoku University Junior College |
Principal Investigator |
夏秋 英房 聖徳大学短期大学部, 助教授 (30237573)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
梶島 邦江 聖徳大学短期大学部, 助教授 (90233717)
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Keywords | 特別活動 / 学社連携 / 町づくり / 地域社会 |
Research Abstract |
本研究では、現代の教育は学校に集中していた特別活動の領域を地域と連携あるいは統合してゆく移行過程にあるととらえ、教育社会学と都市計画の視点から、その移行形態を4様態として仮説して分析を進めている。 平成10年度は前年度に引き続き地域類型を理論的・実証的に精査するために、文献を収集し、また各地方自治体の諸資料の収集して複写・デジタル化するとともに、資料の検討と先行事例地の訪問調査によって以下の2点を検討した。(1)4様態を実現してゆく上での具体的方策の展開過程と課題はなにか、(2)特別活動を各様態に移行させる前提となる児童・生徒の生活環境の実態と、その移行が子どもの生活に及ぼす影響はどのようなものか。 夏秋は教育社会学の視点から事例の検討を行い対象地として、カリキュラム統合型としては福島県金山町を、地域社会教育移行型として宮城県仙台市を、地域事業・社会教育連動型として山形県胆沢町を、地域活動移行型として千葉県市川市を訪問調査した。その内容は、教育委員会、地域施設・活動団体、地域内小・中・高等学校への聞き取り調査である。とくに学校を核とした地域との連携と、地域住民の活動や町づくり施策を中心とした連携の形態と、この二形態の移行過程に焦点を当てた。また、児童生徒の郊外生活の実態を明らかにするため、東京都内での調査、および農村部と都市部の比較調査を他の研究との連携のなかで実施し分析を進めている。 梶島は都市計画の視点から三重県伊勢市、千葉県浦安市において生活環境への認識と関心を中学生、保護者、教員が深め、町づくりのなかで地域と学校、学校間の非公式の連携活動が展開される過程に教材作成をとおして参与し、その内部過程を分析している。また、千葉県市原市において、中学生の生活圏に関する調査を実施し、分析を進めている。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] 梶島邦江 編著: "伊勢・まちづくり風土記" 学芸出版 (8月刊行予定), (1999)
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[Publications] 梶島邦江 編著: "まちづくりブック・浦安" 彰国社 (7月刊行予定), (1999)