1997 Fiscal Year Annual Research Report
イギリスの初等・中等教育における学校外教育および教育施設利用に関する調査研究
Project/Area Number |
09610303
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | National Institute for Educational Policy Research |
Principal Investigator |
佐々木 毅 国立教育研究所, 国際研究協力部, 室長 (90099804)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
沖 清豪 国立教育研究所, 教育経営研究部, 研究員 (70267433)
新井 浅浩 文理情報短期大学, 講師 (80269357)
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Keywords | 初等・中等教育 / 青少年教育 / 学校外施設 / カリキュラム / 人格的・社会的教育 / ナショナル・カリキュラム / 宗教と教育 / ユ-ス・サービス |
Research Abstract |
1 進展状況 イギリスにおける初等・中等教育レベルにおける学校外施設の利用および青少年教育(ユ-ス・サービス)ヘの児童・生徒の参加の状況をめぐり、(l)関連の文献資料を収集し、学校外施設と青少年教育をめぐる先行研究を社会的な背景を視野にいれながら整埋し、(2)イギリスの青少年教育団体・機関と連絡をとってその活動状況についての情報を得、(3)代表者がイギリスに出張して研究計画について活動の状況に基づいた実践的な見地から、また研究者による理論的な見地から、両方の測からのレビューを受けた。 2 新たな知見 (l)イギリスでは初等・中等教育におけるナショナル・カリキュラムの定着によって、学校外教育もその学習に貢献するための活動を強化している。(2)人格的・社会的教育(PSE)や保健、性教育などは学校教育の中でも重視されてはいるが、特に学校外の青少年教育によって有効に行うことができる。(3)青少年教育団体の多くが宗教的な伝統をもつが、最近では民族的マイノリティーの権利の擁護を目的とするものも有力で、青少年の人格的・社会的発達にその役割を発揮しており、また問題をもつ児童生徒に対する学校外教育の効果も指摘されている。(4)学校教育と学校外教育活動にはそれぞれ固有の意義があり、それぞれの意義の尊重が両者の協力・連携において重要である。 3 研究実績 (l)イギリスの学校外施設および青少年教育団体・機関の所在と活動の概況について把握し、全国的な団体・機関との連絡を確保した。(2)特に人格的・社会的教育に重点を置く青少年教育の活動の内容・方法の特徴を把握した。(3)青少年教育団体・機関の全国規模の一覧を作成し、その目的や実情を明らかにする他、一定の地域に即して学校教育と学校外の教育の協力・連携の具体的な状況を知るための努力を展開中である。
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