1997 Fiscal Year Annual Research Report
福祉国家システムの経済安定・危機管理機能についての国際比較研究:金融的保証活動を中心に
Project/Area Number |
09630100
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Chuo University |
Principal Investigator |
井村 進哉 中央大学, 経済学部, 教授 (50176509)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 修 神奈川大学, 経済学部, 教授
福光 寛 立命館大学, 経済学部, 教授 (50247805)
渋谷 博史 東京大学, 社会科学研究所, 教授 (00226193)
首藤 恵 中央大学, 経済学部, 教授 (10206568)
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Keywords | 福祉国家システム / 途上国 / 年金 / 住宅 / 預金保険 / パブリック・セクター / 公的部門 / リスク |
Research Abstract |
本研究は、福祉国家システムを、社会保障制度を不可欠の構成要素とする所得再分配システムとする立場から、伝統的な所得保障や年金制度に加えて、住宅、金融システムの安定性維持を目的とする預金保険制度、その他の公的部門の金融的保証機能を中心とする諸施策の機能の変遷、公的部門のリスクの実態を解明すべく、計画を推進している。 採択決定通知が、年度後半の11月という時期的な問題があり、研究分担者の具体的な知見、研究成果は、まだ発表の段階にはないが、下記の分担事項に基づいて現在個々に研究を推進している。 首藤恵:途上国における金融安定性の検証と公的部門の関与の仕方の実証研究、渋谷博史:日米の年金給付保証活動と公的部門のリスク分担の実態分析、井村進哉:日米の住宅・住宅金融システムにおける公的部門のリスク負担と金融保証活動の実態分析、福光寛:日米欧の「仕組み金融」の展開と公的部門の関与の実態分析、伊藤修:日米の預金保険制度と公的部門のリスク負担の実態分析。 なお12月、1月、および2月と研究会を開催し、上記分担事項に基づく中間報告とともに、その周辺の領域の研究者の研究報告(大阪市立大学・佐藤光「カ-ル・ポラニ-の市場経済と社会の二重運動論」、東京大学・丸山真人「カ-ル・ポラニ-と広義の福祉国家」、東京経済大学・岡本英男「ニクソン政権の補助金政策」)を受けつつ、議論を進めている。
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