1999 Fiscal Year Annual Research Report
生産の国際的展開と新生産方式の発展に関する理論的研究
Project/Area Number |
09630123
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Research Institution | RIKKYO UNIVERSITY |
Principal Investigator |
秋野 晶二 立教大学, 経済学部, 助教授 (50202536)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小野 隆生 東邦学園短期大学, 経営情報科, 教授 (40194592)
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Keywords | セル生産方式 / モジュール生産 / サプライチェーン / 生産のオープン化 / ネット調達・販売 / 生産量変動リスクの増大 / JIT(トヨタ生産方式) / 大量生産大制 |
Research Abstract |
本年度は研究計画に基づき、文献研究に加え、東芝青梅工場および日本ビクター横須賀工場の2工場の見学を実施した。この2工場で生産する製品は、それぞれPCとビデオであり、これまで見学してきた工場とは異なった製品を取り扱っており、種類の異なるセル生産方式を見学することができ、有意義であった。また、研究報告書のとりまとめに向け8月には研究分担者と東京で会合を持ち、報告書の構成の検討を行った。その結果、まず、自動車産業と電機産業を念頭に新生産システムの展開の実態と明らかにしていくことが必要であること、さらにそれだけではなく、その歴史的位置づけ・意義を明確化すること、そしてそのために80年代における生産システムの実態およびそこから新生産システムへの移行・その背景を各産業でまとめること、以上の点が確認され、これを念頭に各自執筆を進めていくこととした。さしあたりの構成としては、1 総論、2 80年代生産システムの展開とその意義、3 生産システム転換の背景、4 新生産システムの形成・普及とその意義、5 結び、といった5章構成を各産業別に分析することとし、7月末締めきりとし、現在、執筆中である。7月締め切りとしたのは、アジア通貨危機など新しくかつ大きな変化がこの間生じたことを念頭に、できるだけ最新の現状を把握する必要が出てきたからであり、9月末までには最終報告書を提出する。なお、このほかにも、新生産システムに関する文献目録、新生産システム採用主要工場一覧・リンク集、見学工場調査概要もすでにほぼできており、報告書に補遺として掲載する予定である。なお、3月中には、本報告のホームページを立ち上げ、一部の成果をWEB上に公開する。また報告書が完成した時点で、報告書の概要もWEB上で公開する予定である。
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