1998 Fiscal Year Annual Research Report
積空間の正規性における集合論的アプローチについての研究
Project/Area Number |
09640122
|
Research Institution | Oita University |
Principal Investigator |
家本 宣幸 大分大学, 教育学部, 助教授 (70161825)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
緒方 武秀 大分大学, 教育学部, 助教授 (90037268)
馬場 清 大分大学, 教育学部, 教授 (80136770)
北 広男 大分大学, 教育学部, 教授 (20224941)
|
Keywords | paracompact / subparacompact / metacompact / countably paracompact / normal |
Research Abstract |
本年度の研究実績の第一は次の通りである。compact性を弱めた概念として、paracompact、sub-paracompact、metacompact、submetacompactが知られている。paracompacならばsubparacom-pactかつmetacompactであり、subparacompact又はmetacompactならばsubmetacompactである。κを順序数とし、順序位相を入れる。ω_1は最小非可算順序数であり、ω_2はその次に大きい非可算順序数である。κの部分空間Xについて上記4つの性質はすべて同値であることが簡単にわかる。本年度はその積空間κ_2の部分空間について上記4つの性質の違いを求めることを目標にした。 玉野、矢島氏との共同研究で次の結果が得られた。 (1) 任意の順序数κに対して、κ_2の部分空間のmetacompact性とsubmetacompact性は同値である。 (2) ω^2_1の部分空間について、paracompact性とmetacompact性は同値である。 (3) ω^2_2の部分空間について、metacompact性とsubparacompact性は同値である。 (4) (ω_1+1)^2の部分空間で、paracompactであるがmetacompactでないものが存在する。 (5) (ω_2+1)^2の部分空間で、metacompactであるがsubparacompactでないものが存在する。 次に、本年度研究実績の第二について述べる。 A.Bをω_1の部分空間とするときA×Bがnormalであることとcountably paracompactであることは同値であることが知られている。K.D.SmithやP.J.Szeptykiらと、ω^2_1でのすべての部分空間がnormalであることとCOuntably paracompactであることは同値であるかどうかについて考えた結果、集合論的な仮定、V=LやPMEAを仮定すれば肯定的であることがわかった。 これらの研究結果はTopology and Its applicationsに発表予定である。
|
Research Products
(4 results)
-
[Publications] N.Kemoto: "Countable paracompactness vepsus normality in ω^2_1" Top.Appl.(発表予定).
-
[Publications] N.Kemoto: "Generalized paracompactness of subspaces in products of two ordinals" Top.Appl.(発表予定).
-
[Publications] H.Kita: "On Interpolation of the Fourier Maximal Operator in Orlicz Spaces" Acta Math.Hungar.81・3. 175-193 (1998)
-
[Publications] H.Kita: "Integrability Properties of Maximal Operator on Partial Sums of Fourier Series in Orlicz Spaces" Math.Nachr.193. 57-74 (1998)