1998 Fiscal Year Annual Research Report
衝撃破砕物質における格子欠陥および発光現象に関する研究
Project/Area Number |
09640484
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
山中 千博 大阪大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (10230509)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
児玉 了祐 大阪大学, レーザー核融合研究センター, 講師 (80211902)
池谷 元伺 大阪大学, 大学院・理学研究科, 教授 (20023161)
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Keywords | Shock Wave / lumineschme / defalt centens / Rail Gun / laser / Meteorite Craton / Geological Fanlt |
Research Abstract |
本研究では、衝撃など物理的破壊現象とその履歴が固体中の格子欠陥に及ぼす影響について以下の実験、調査を行った。 1) 花崗岩、石灰岩、石英などに対して高速銃(軽ガス、および電磁レールガン)を用いた衝撃破壊実験を行い、その破片物、溶融物質の放射線格子欠陥の変化と格子欠陥生成効率の変化をESR。、陽電子消滅寿命計測法などで調べた。 2) 大出力パルスレーザー(30J/500ps)照射による衝撃が物質表面の物性や欠陥におよぼす影響を調べた。実験においては表面上に非晶質、高圧相物質が生成するが、照射された石英において衝撃時に準安定状態の欠陥の再結合に伴う固体内発光が確認できた。 3) 衝撃加熱の場合と規模は異なるが、地震断層破砕体の試料から熱履歴を推定するため、断層面かららの格子欠陥濃度から断層運動に伴う摩擦熱を議論した。 4) 実際の隕石クレータ周辺の試料採取をオーストラリア国立大学の研究者合同で行った。オーストラリア西部のWolfeCreek隕石孔からの試料採取を行い、1999年3月現在解析中である。 5) 電磁レールガンによる衝撃ルミネッセンス計測は、トリガー系の調整を完成し、1999年中に実験を行う。
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