1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09650390
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
藤井 陽一 日本大学, 理工学部・電子工学科, 教授 (00013110)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
近藤 由紀子 東京大学, 生産技術研究所, 助手 (00251463)
増山 新二 大島商船高専, 助手 (00287591)
吉川 浩 日本大学, 理工学部・電子工学科, 教授 (20182735)
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Keywords | 光非線形 / 光カップラ / 光ファイバ / ソリトン / 光導波路 / 結合伝導方式 / 光アクセス系 / 光IC |
Research Abstract |
光ファイバソリトン技術は、1972年の提案以来、理論的、実験的進歩がめざましい。光ソリトンは、長距離通信に対するニーズが強いため、その方面の研究が盛んであるが、光非線形デバイスとしての応用の可能性も重要である。特に、光インターコネクション用のいろいろな結合デバイスとして、将来爆発的普及が期待される光アクセス系に対する応用が期待される。 この研究において、初年度は、上記に関するいろいろな基礎的研究をおこなった。第1に、光ファイバソリトンの伝搬に関する基本的な計算方式を新しく開発し、此処において、対数加速法などのたいへんに有効な計算技術を開発した。また、ソリトンの計算を応用した、光ファイバ非線形結合デバイスの解析をおこない、理論的なデバイスを作る可能性を指摘し、その実現のためのパラメータを研究した。また、ペアドソリトンなどの新しい伝送方式を提案し、これが実際の、光インターコネクションシステムにおいては、たいへん有用であることを示した。 また、光ファイバ結合デバイスとしての、伝送路設計の可能性を計算した。このための一つの例として、ニオブ酸リチウム結晶による導波路による光結合デバイスを提案し、それにおける重要なパラメータとしての光導波結晶材料の非線形性、電気光学効果、光損傷特性の光導波路自体における実際的伝送方法を提案、これをによって導波路の新しい可能性を明きらかにした。 また、これらのデバイスの基本的な設計をおこない、昨年度以降にその実現を計り、その特性を明きらかにして、実際的な応用を計る計画である。
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