1997 Fiscal Year Annual Research Report
衛星データの計量によって地表面状況の違いを定量化した河川低水流出量の変化予知
Project/Area Number |
09650569
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
杉尾 哲 宮崎大学, 工学部, 教授 (70069524)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
出口 近士 宮崎大学, 工学部, 助教授 (70117175)
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Keywords | 水文諸量の現地測定 / 流出試験地 / 土地被覆分類 / 衛星リモートセンシング / 原位置不飽和浸透試験 / 体積含水率 / バンギヌッテン式 |
Research Abstract |
本年度は研究対象とする流出試験地について、基礎資料を収集することの重点を置いて、過去に観察された既存の水文データの整理、原位置における水文資料の収集および関係資料の収集を実施した。その研究実績は次の通りである。 (1)過去10年間に観測された衛星リモートセンシングデータを収集し、流出試験地内の土地利用及び土地被覆を分類した。(2)土壌水分計と水位計を流出試験地に新たに設置して水文諸量を現地測定した。地表土壌の体積含水率については4深度で計測した。地温、雨量、気温、湿度、アルベド、河川水位を同時計測した結果、降雨に対応する地表土壌の体積含水率の変化、気温に対応する地温の変化、アルベドに対応する湿度の変化などが明らかになった。特に、地表土壌の体積含水率については、地表面下5cmの土壌水分だけが降雨に対して敏感に応答していることが分かった。(3)昭和47年〜昭和57年の11年間に観測された水文観測資料を整理し、土地利用及び土地被覆の違いによる河川低水流出量の変化を分析した。その結果、都市流域からの流出と自然流域からの流出は流出形態が完全に異なり、流出の運動則に係わる流出パラメータの違いが明らかになった。(4)現有のインテ-クシリンダーとマリオットタンクを用いて地表土の原位置不飽和浸透試験を行い、その浸透状況を飽和・不飽和浸透の数値解析によって再現することにより、バンギヌッテン式の地表土不飽和浸透パラメータを同定した。(5)以上の得られた研究成果を土木学会西部支部主催の平成9年度研究発表会において公表した。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 今山清、杉尾哲: "中間流を考慮した貯留関数モデルの適用" 平成9年度土木学会西部支部研究発表会講演概要集. 258-259 (1998)
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[Publications] 花木俊幸、杉尾哲、出口近士: "都市河川における洪水流出制御の検討" 平成9年度土木学会西部支部研究発表会講演概要集. 234-235 (1998)
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[Publications] 福島健一郎、杉尾哲、出口近士: "都城盆地における降雨-地下水位応答へのタンクモデルの適用" 平成9年度土木学会西部支部研究発表会講演概要集. 174-175 (1998)
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[Publications] 黒田信之、杉尾哲、出口近士: "都城盆地における地下水位の変動解析" 平成9年度土木学会西部支部研究発表会講演概要集. 178-179 (1998)