1997 Fiscal Year Annual Research Report
衛星画像データと数値地図情報の統合化による土砂災害危険度評価に関する研究
Project/Area Number |
09650607
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Kanazawa Institute of Technology |
Principal Investigator |
鹿田 正昭 金沢工業大学, 工学部, 助教授 (50121249)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
日下 迢 金沢工業大学, 工学部, 教授 (20064454)
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Keywords | 地理情報システム / リモートセンシング / 数値地図 / 土石流 / 砂防ダム / 渓流環境 |
Research Abstract |
衛星画像と地図を統合するにあたり、土砂災害危険に関連するアナログ地図の数値化を行った。土砂災害の典型的な例である土石流災害は、急傾斜地に限らず緩慢な地形においても発生することが判明している。これらは、地形的な特徴の他に降雨、地質、植生などが関連しているためである。平成9年度の研究では (1)土石流災害に関与するアナログ地図を収集し、ディジタル化の作業をおこなった。 ・地質図 ・地滑り防止区域図 ・急傾斜崩壊危険区域 ・保安林 ・植生図 ・砂防設備図 ・地滑り危険個所 ・雪崩危険個所 ・動植物貴重種分布図 ・鳥獣保護区図 ・県立自然公園図 ・国定公園図 ・植生自然度図 ・埋蔵文化財図 ・史跡、名勝、天然記念物分布図 など (2)地理情報システムソフトウエアを使用し、ディジタル化をおこなった地図の検索および表示が出来るようなカスタマイズ化の作業をおこなった。これにより、衛星画像との重ね合わせ処理がGIS上で行えることになった。 ・地理情報システムソフトウエア(SIS)のカスタマイズ ・Visual Basicによる地図検索システムの開発およびラスター画像(衛星画像)との重ね合わせのためのシステム開発 平成10年度では、上記のデータを用いて衛星画像データと数値化された地図情報を統合し、土石流災害発生危険個所の推定および自然環境を考慮した砂防ダムの設置場所についてのシミュレーションをおこなう。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] Masaaki Shikada: "An Application of GIS Information and Remotely Sensed Data for Extraction of Landslide" IGARSS'97. Vol.1. 210-212 (1997)
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[Publications] Y.Yamazaki, M.Imanaka, M.Shikada, Y.Kawata: "An Atmospheric Correction Algovithm for Space Remote Sensing Data and Its Validation" IGARSS'97. Vol.4. 1899-1901 (1997)
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[Publications] 鈴木吉彦, 鹿田正昭, 日下迢, 安田正志: "電波塔周辺におけるGPS測量と受信データの影響について" 日本写真測量学会平成9年度年次学術講演会論文集. 259-262 (1997)
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[Publications] 鈴木吉彦, 山下淳子, 鹿田正昭, 日下迢, 安田正志: "電波塔周辺におけるGPS測量と受信データの影響について(2)" 日本写真測量学会平成9年度秋季学術講演論文集. 237-240 (1997)