1999 Fiscal Year Annual Research Report
自然・未利用エネルギーの利用を含んだ年間サイクルエネルギーシステムに関する研究
Project/Area Number |
09650646
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
齋藤 輝幸 名古屋大学, 工学研究科, 講師 (30281067)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 英紀 名古屋大学, 工学部, 助手 (00303660)
奥宮 正哉 名古屋大学, 理工科学総合研究センター, 助教授 (30160815)
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Keywords | 年間サイクルエネルギーシステム / 自然エネルギー利用 / 未利用エネルギー利用 / 土中蓄熱 / 季節間蓄熱 / 工場廃熱利用 / 地域冷暖房 / 環境保全 |
Research Abstract |
自然・未利用エネルギーの利用した年間サイクルエネルギーシステムに関し、昨年度までに具体システムを構築し、その有効性を確認した住宅用の自然エネルギー利用を含む季節間蓄熱システムに対して、今年度は季節間蓄熱槽の設置位置、集熱器設置角、季節間蓄熱槽に投入される集熱量の制御など、種々の設計条件・制御手法を与えてシミュレーションすることで、システムの最適設計・制御法の検討を行った。 また、昨年度行った年間サイクルエネルギーシステムを地域規模に拡張する場合のシステムの考え方などの整理に続いて、従来のエネルギーシステム、他の未利用エネルギー利用システムとの比較における本システムの地域規模への拡張可能性に関する検討を行った。ここでは、大規模になる季節間蓄熱槽の容量を削減するために潜熱蓄熱(本研究では氷蓄熱)の可能性の検討も行っている。さらに、どのような負荷バランス、負荷プロフィルに対して有効であるのかを検討するため、地域の住宅、商業施設の比率を変えるなどして、システム性能の検討を行った。 さらに昨年度、本研究課題「自然・未利用エネルギーの利用を含んだ年間サイクルエネルギーシステムに関する研究」を自然エネルギー、未利用エネルギ、年間サイクルエネルギー、エネルギー供給システムなどのキーワードとして据え直し、議論したことを受け、本年度も引き続き未利用エネルギーを活用した地域冷暖房システムの1つとして、産業排熱を民生用熱需要に利用することの有効性を、一般に多く見られる電動式冷凍機+ボイラー方式などとの比較を通して検討した。 そして上記の成果を含む、3年間にわたる研究成果を成果報告書としてまとめた。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] 横江俊治,齋藤輝幸: "産業と民生の統合的都市エネルギーシステムの最適化に関する研究 その1 再開発地域への産業排熱のカスケード利用に関する研究"空気調和・衛生工学会学術講演会講演論文集. III. 1453-1456 (1999)
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[Publications] 富田隆志,田中英紀,奥宮正哉: "集合住宅地を対象とした季節間水蓄熱システムの最適化に関する研究、その1冷暖房負荷比によるシステム性能への影響の検討"日本建築学会大会学術講演梗概集. D-2. 985-956 (1999)
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[Publications] 富田隆志,田中英紀,奥宮正哉: "季節間蓄熱による地域熱供給システムに関する研究、その2 熱供給対象地域の冷暖房負荷バランスに対するエネルギー性能の感度解析"太陽/風力エネルギー講演論文集. 221-224 (1999)
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[Publications] 富田隆志,田中英紀,奥宮正哉: "集合住宅地を対象とした季節間水蓄熱システムの最適化に関する研究、その2従来型システムとの比較による省エネルギー性の検討"日本建築学会東海支部研究報告集. 461-464 (2000)
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[Publications] Hideki Tanaka,Takashi Tomita and Masaya Okumiya: "Feasibility study of a district energy system with seasonal water thermal storage"The Special Volume "Large Scale Solar Heating"for the Solar Energy Journal. (掲載決定). (2000)