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1999 Fiscal Year Annual Research Report

廣長度女御御殿遺構の建築と障壁画による復原的研究

Research Project

Project/Area Number 09650705
Research InstitutionKanagawa University

Principal Investigator

西 和夫  神奈川大学, 工学部, 教授 (10049687)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 小沢 朝江  湘北短期大学, 生活科学科, 専任講師 (70212587)
Keywords京都御所 / 女御御殿 / 内裏 / 東福門院 / 障壁画 / 大覚寺宸殿 / 画題 / 絵師
Research Abstract

御所遺構とされている建物のうち、大覚寺宸殿・正寝殿(京都市右京区)、泉涌寺舎利殿(京都市東山区)、妙法院玄関・大書院(京都市東山区)などを取り上げ、その前進建物が何であるかを特定すべく検討し、また円満院宸殿などやはり女御御殿遺構とされる建物と比較し、障壁画に注目しつつその特色を抽出した。また、新たに本願寺書院(対面所・白書院、京都市下京区)についても調査を行って比較検討した。これは、女御御殿遺構ではないが、障壁画の画題が女性人物であり、東福門院関連の建物の障壁画の画題に女性人物を含むことがその特色であることが判明したので、その点を考慮し、比較検討したものである。
3ヶ年にわたる調査研究の成果をまとめ、建物相互の比較検討を行ったが、その作業によってさらに確認が必要となった南禅寺方丈等についても、再検討を加えた。
以上の検討の結果、
1.女性のための建物に共通した特色がもっとも顕著に表れるのは障壁画であること。
2.障壁画の画題に女性人物が選ばれること。
3.南禅寺方丈、円満院宸殿、大覚寺宸殿など、障壁画と建築の総合的検討が前進建物の検討に有効であること。
等の諸点を明らかにすることができた。
特に、円満院宸殿については、調査時点ではそろっていた障壁画がその後分散してしまったとのことで、今や調査結果は貴重なものとなった。大覚寺宸殿については、従来狩野山楽が障壁画の作者とされてきたが、検討の結果それに疑問のあることが判明した。様式判断しか頼れない美術史分野ではこれを容易には受容できぬようだが、とにかく新知見を得たのであった。

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Published: 2001-10-23   Modified: 2016-04-21  

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