1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09650712
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
吉田 肇 東北大学, 金属材料研究所, 助手 (90005950)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
阿部 峻也 東北大学, 金属材料研究所, 助手 (00005901)
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Keywords | 高圧力 / 磁気秩序 / 磁気モーメント / マイクロ・ボンベ / MnBi |
Research Abstract |
本研究の目的は磁性体規則合金及び金属間化合物の磁気秩序、磁気モーメントの発生機構を高圧の立場から探ろうとするものである。従って本年度主に高圧力下での磁気測定を可能にするための準備を行なってきた。 高圧発生装置としてのクランプ式マイクロ・ボンベの設計・試作と発生圧力の検定を行なった。検定にはマンガニン線抵抗の圧力変化を使用した。液体ヘリュウム温度近くでは鉛の超伝導転移温度の圧力効果を用いて調べた。結論として4kbar以上の圧力に関してはマンガニン線の電気抵抗の値の読みから圧力構成が出来、発生圧力150kbarでBe-Cu製のボンベは破壊された。 マイクロ・ボンベの材質に関してBe-CuにはCoが添加され、そのため液体ヘリュウム温度でミクト磁性のような振る舞いを示す。そのため磁化測定に関して大きな困難があることが判明し、その材料に代わるものを関係者との研究打ち合わせにより模索してきたがまだ結論はでていない。 磁性体としてはMn系金属間化合物及び合金に着目し、まずMnが4μ_Bを持つMnBiの作製を試みた。これまでバルクの多結晶及び単結晶は作製されていなかったがヘリュウム・ガスでのアーク溶解で単結晶が得られるようになった。さらにこの物質にBの添加を試みている。これらの基礎研究の結果は本年春の日本金属学会と日本物理学会で報告の予定である。
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