1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09650712
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
吉田 肇 東北大学, 金属材料研究所, 助手 (90005950)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
阿部 峻也 東北大学, 金属材料研究所, 助手 (00005901)
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Keywords | マンガン金属間化合物 / 磁気モーメント / ケミカル圧力 / クランプ式加圧装置 / チタン合金 / 温度によるスピン・フロップ / 交流帯磁率 |
Research Abstract |
3d遷移金属を含む金属間化合物や合金における磁気モーメントの大きさはその原子間距離に大きく依存して変化する。 Mn^<2+>イオンはお互いに遠く離れていると5μ_Bの磁気モーメントを持ち、近くなるとある距離で磁気モーメントが消失してしまうと考えられている。 本年度の研究目的はMnBi金属間化合物にBやSbを添加し、原子間距離を変えるケミカルな加圧の方法と強磁性やミクト磁性を示さない素材を用いてクランプ式マイクロ・ボンベ加圧装置の作製とその圧力較正を行った。 対象のMnBiの試料作製はヘリュウム・アークを用いてゾーン・メルトを行ったものを用いた。 BやSiの添加でMn当たりの磁気モーメントは3,6μ_Bと減少し、格子間距離が小さくなると4μ_Bから減少することが明らかになった。 マイクロ・ボンベ圧力容器には現在望まれている非磁性材料にTi-Cuの材料が報告されているがコマーシャルには供給されていない。 神戸製鋼の協力を得てチタン合金Ti-6Al-4Vを入手し、鍛造、熱処理を行った。 またこのものの磁気測定を行い液体ヘリュウム温度から室温まではパウリ常磁性であることを確認した。この材料は飛行機のジエット・エンジンの材料にも用いられたもので、非常に軽くて引っ張り強度もBe-Cuのそれより大きい特性を示す。 この材料を用いてマイクロ・ボンベ圧力発生装置を試作し、圧力更正を行った。 応用としてMnBiの温度によるスピン・フロップの圧力効果を交流帯磁率の測定から調べた。
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Research Products
(1 results)