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1997 Fiscal Year Annual Research Report

海産無脊椎動物の突然死、変態に関わる海洋性原生動物起源のケミカルシグナル

Research Project

Project/Area Number 09660113
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionShizuoka University

Principal Investigator

渡辺 修治  静岡大学, 農学部, 助教授 (90230979)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 岡本 研  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助手 (20160715)
日野 明徳  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (90012012)
Keywords太陽虫 / シオミズツボワムシ / Brachionus / Heliozoa / toxin
Research Abstract

本年度は特に以下の研究を進めた。
1)太陽虫の大量培養:殺ワムシ活性物質の起源である太陽虫を逐次培養し計約2000万個体を冷凍保存した。
2)生物検定系の確立:ワムシ10個体に対し10万から100万個体の太陽虫が存在するとワムシがほぼ24時間以内に死滅する。ワムシに対して太陽虫の超音波破砕、オートクレーブ処理、太陽虫の培養液等を与えたところ超音波破砕区にのみ強いワムシ活性が認められた。従って加熱に対して不安定であり、太陽虫体外に分泌されない殺ワムシ活性物質の存在が示唆された。
太湯虫のメタノール抽出物も同様な殺ワムシ活性を示した。同時により簡便な毒性評価系としてArtemiaを用いた方法を導入した。Artemiaに対しても致死活性を示したが約10倍量必要であることがわかった。いずれの場合も光照射下でのみその活性が認められ暗黒化での活性はその10分の1以下であった。
3)殺ワムシ活性物質の精製:光照射下でのArtemiaに対する致死活性を指標にして各種カラムクロマトグラフィー、HPLCで致死物質を精製した。致死活性を示す画分はいずれもクロロフィル類似の紫外・可視スペクトルを与えた。活性の高い画分ほど不安定であり、分解に伴って致死活性も低下した。比較的安定性の高い致死作用画分を得て^1H-NMRを測定した。その結果pheophorbideの分解産物であることが強く示唆された。現在さらに致死活性物質の精製・単離を進めている。
上記の成果を1996年度マリンバイオテクノロジー学会(東京)にて口頭発表した。

URL: 

Published: 1999-03-15   Modified: 2016-04-21  

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