1999 Fiscal Year Annual Research Report
農業・農村情報サービス事業の合理的運営と経済効果に関する理論的・実証的研究
Project/Area Number |
09660243
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Research Institution | KYOTO UNIVERSITY |
Principal Investigator |
小田 滋晃 京都大学, 農学研究科, 助教授 (70169308)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加賀爪 優 京都大学, 農学研究科, 教授 (20101248)
野田 公夫 京都大学, 農学研究科, 教授 (30156202)
稲本 志良 京都大学, 農学研究科, 教授 (80026468)
伊庭 治彦 京都大学, 農学研究科, 助手 (70303873)
小池 恒男 滋賀県立大学, 環境科学部, 教授 (50074076)
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Keywords | 地域農業振興 / 農業・農村情報サービス事業 / 地方自治体 / 農村生活環境整備 / 費用・便益分析と料金水準・料金体系 / 農協 / 農業・農村情報化 |
Research Abstract |
本研究では地域農業振興や活性化だけではなく農村生活環境整備の視点でも農業・農村情報化を捉えつつ、地方自治体や農協における農業・農村情報サービス事業に焦点を当て、その計画・導入段階から運営・管理段階に至るまでの解決すべき様々な課題に対して採用すべき望ましい考え方や手法を、実証分析を重視しつつ理論的及び計数的に提示することが目的となっている。そして、本年度は本調査研究の最終年度に当たり、初年度及び昨年度の調査結果と収集資料の整理・分析を取りまとめに向けて行なった。また、全員による研究会も、最終的な取りまとめを意識しつつ、研究分担者全員の共通認識を十分に確立しつつ、以下に示す分担によって、理論的研究を推進して相互の徹底した議論を通して課題への接近を行った。そして、課題に即して(1)農業・農村情報サービス事業の費用・便益分析に関する研究を小池が、(2)農業・農村情報サービス事業への投資規模の算定と投資方法に関する研究を加賀爪が、(3)農業・農村情報サービスの原価算定方法と料金水準・料金体系に関する研究を小田が、(4)農業・農村情報サービス事業の運営と管理に関する研究を伊庭が、(5)農業・農村情報サービス事業の経済効果の評価方法に関する研究を稲本が、(6)農業・農村情報サービス事業の意義と今後の展開方向に関する研究を野田が、それぞれ分担し、これらの研究成果を踏まえて農業・農村情報サービス事業の導入と運営に関して総合的、体系的にそのあり方や手法に関して接近を行った。また、最終報告に向けた補足的な現地調査、統計資料の収集・整理、現地精通者からの聞き取り調査と意見交換等、各役割分担に合わせて、随時行った。したがって、本年度の研究経費はその大半が、捕足調査・ヒアリングのための国内旅費、収集資料の整理のための謝金に当てられた。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 伊庭 治彦: "農村青少年クラブの機能に関する分析-情報ネットワーク論による接近-"生物資源経済研究 (京都大学). 第5号. 125-142 (1999)
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[Publications] 小田 滋晃: "「農村における高度情報化と投資・資金問題」,『農業経営発展と投資・資金問題』.稲本志良・辻井博 編著"富民協会. 359 (2000)
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[Publications] 小田 滋晃: "「情報システム論的接近」,『地域農林経済研究の課題と方法』,地域農林経済学会 編"富民協会. 366 (1999)