1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09660309
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Research Institution | Kinki University |
Principal Investigator |
矢野 史子 近畿大学, 生物理工学部, 助教授 (30101249)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大石 武士 近畿大学, 農学部, 助教授 (00088189)
|
Keywords | ブタ / ニワトリ / 低タンパク質飼料 / 低リン飼料 / アミノ酸 / フィターゼ / 排泄物 |
Research Abstract |
低タンパク質飼料に不足するアミノ酸を添加してアミノ酸要求量を満たし、尿中への窒素排泄量を低減させる方法と、低リン飼料にフィターゼ酵素を添加することでフィチン態リンの利用性を改善して、糞中へのリン排泄量を軽減させる方法を併用して、窒素とリンが同時に低減できるかどうかを検討した。 豚を用いた出納試験:2か月令ランドレース種去勢子豚8頭(平均BW19.5kg)に高タンパク質ー正常リン(18%CP-0.45%P)飼料と3種の低タンパク質飼料(12%CP-0.45%P、12%CP+アミノ酸-0.45%P、12%CP-0.26%+フィターゼ)を給与しラテン方格法で出納試験を行った。アミノ酸添加により窒素の消化率、生物価、体内保有量は有意に増加し、全窒素排泄量は有意に減少した。フィターゼ添加により窒素消化率は改善されたが、生物価は変わらず窒素排泄量の減少も見られなかった。 採卵鶏を用いた試験:40羽の中雛に粗タンパク質含量の異なる低リン飼料(フィターゼおよびアミノ酸添加)を給与し4週間の成長試験および出納試験を行った。 アミノ酸を添加した低タンパク質飼料の給与は、雛の成長を妨げることなく窒素排泄量を低減した。フィターゼの添加は窒素保有量を改善する傾向が認められた。
|