1998 Fiscal Year Annual Research Report
非アトピー性ぜん息の発症要因と発症機序についての研究
Project/Area Number |
09670400
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Research Institution | 宮崎医科大学 |
Principal Investigator |
山田 隆司 宮崎医科大学, 医学部, 助手 (40274807)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
前原 正法 宮崎医科大学, 医学部, 助手 (50244215)
常俊 義三 宮崎医科大学, 医学部, 教授 (40108585)
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Keywords | 喘息 / 疫学 / 学童 / 免疫グロブリン / 大気汚染 |
Research Abstract |
大気汚染度の異なる3地域(大阪市内、大阪府下、宮崎県下)の学童を対象にATS-DLの標準質問票を基に作成された質問票(環境庁改定版)による呼吸器症状調査、呼吸機能検査及び血清中のIgE検査を行った結果では、非特異的血清IgEに代表される個体の素因には地域差がないが、喘息の或有症率には地域差がみられた。そこで大気汚染度の異なる2地域の3年〜5年の学童(各地域230名)を対象に血清免疫グロブリン、IgG(サブクラスを含む),IgA,IgMの測定を行い喘息症状の有無、大気汚染との関係を検討した。 喘息、喘鳴症状を有する学童ではIgGおよびサブクラスのIgG_4値が症状のない正常者に比べて高値であったが血清IgEとの間には関連はみられなかった。 大気汚染との関連については、地域間にIgG値に差がみられなかったが、IgA値は大気汚染のレベルが低い宮崎、IgM値は大気汚染のレベルの高い大阪で、またIgG1,IgG4も大阪の方が高い傾向がみとめられ、大気汚染による感染の助長、室内汚染の影響の可能性を示唆する結果を得た。
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Research Products
(2 results)