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1997 Fiscal Year Annual Research Report

GM1ガングリオシドによる神経栄養因子受容体の活性化機構の解明

Research Project

Project/Area Number 09670648
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research Institution福井医科大学

Principal Investigator

武藤 多津郎  福井医科大学, 医学部・附属病院, 講師 (60190857)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 栗山 勝  福井医科大学, 医学部, 教授 (80107870)
浜口 道成  名古屋大学, 医学部, 教授 (90135351)
KeywordsNGF / Trk / GM1 / PDMP
Research Abstract

我々が先に発見した糖脂質であるGM1がTrk受容体に強固に結合し、その受容体機能を活性化させる事実の分子機序を解明することを目的とした本研究の今年度の成果は、以下のように要約される。I)内因性のGM1がない細胞系でのTrk受容体の挙動を明らかにする。II)Trk受容体上でのGM1結合部位の同定。このうちI)に関しては、glucosylceramide synthaseの阻害剤であるD-PDMPを、ラット褐色細胞腫由来のPC12に一週間作用させ、NGF(神経成長因子)への反応性の変化を調べた。その結果、同薬剤の使用により、内因性ガングリオシドは90%以上その含量が減量し、GM1もほとんど検出されなくなった。この条件でNGFを作用させると細胞は全くNGFに反応しなくなり、神経突起伸長反応は見られなかった。同時にTrkもNGFに反応せず、Signalが細胞内に伝わらないことを確認した(論文投稿中)。II)に関しては、Trkを強発現させたPC12を用いてα-Trk抗体で大量の受容体蛋白を得、V8 protease mappingをin-situで行い、α-Trkとコレラ毒素Bサブユニット(CTB)-HRPでイムノブロットした。また、extracellular domainに対する抗体(α-eTrk)でもイムノブロットした。その結果、種々のサイズのフラグメントが得られたが、α-eTrkとCTB-HRPの両方positiveなbandは全て50kDa以上で、またα-TrkとCTB-HRP両方陽性バンドも同様の傾向を示した。以上の結果は、GM1はtransmembrane近傍のextracellular domainに結合していることが明らかになり、現在deletion mutantのconstructを作成中で、次年度には、結合domainが明らかになる予定である(投稿準備中)。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 武藤多津郎: "ガングリオシドによる神経分化生存の制御機構" 生化学. 69. 1287-1291 (1997)

URL: 

Published: 1999-03-15   Modified: 2016-04-21  

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