2000 Fiscal Year Annual Research Report
自然発生高血圧ラットの大腿骨頭壊死の画像化および大腿骨頭壊死動物実験モデルの作製
Project/Area Number |
09670927
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Research Institution | Shiga University of Medical Science |
Principal Investigator |
高田 政彦 滋賀医科大学, 医学部, 講師 (10187974)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森川 茂廣 滋賀医科大学, 分子神経科学研究センター, 助教授 (60220042)
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Keywords | 易脳卒中自然発生高血圧ラット / 大腿骨頭壊死 / 核磁気共鳴装置 / マイクロC.T |
Research Abstract |
正常雌ラットを用いた小動物用核磁気共鳴装置におけるラット大腿骨頭の画像化については、大腿骨頭の大きさは2mm直径程度である為解像度の高い画像を得ることが困難であり、断念せざるを得ない結果となった。その為、平成11年度末に当施設に導入されたマイクロCTと呼ばれる解像度26ミクロンを有する小組織用の高解像度CT装置を用いた骨梁構造の3次元的解析により正常ラットとの差異を検討することに内容を変更した。撮像至適条件は、管電圧は40-60KV程度、電流0.1mAが良好であり管電圧50KVを採用した。スライス厚は30ミクロンとした。3次元骨梁解析パラメーターとして、tissue volume(TV),bone volume(BV),bone surface(BS),bone surface density(BS/BV),bone volume fraction(BV/TV),trabecular thickness(Tb.Th),trabecular number(Tb.N),trabecular separation(Tb.Sp),mean intercept length(MIL)を算出することとした。まず、予備実験として正常雌ラットと骨粗鬆症モデルである卵巣摘出ラットにおいて、これらのパラメーターを検討した。両者に有意差がでることを期待していたが、例えばMILは、どちらも0.5前後であり差がなかった。腰椎の解析では差があることが報告されているが、大腿骨頭では有意差を見い出せなかった。原因については大腿骨頭は、元来骨構造が緻密な部分であり、骨粗鬆症モデルでも腰椎ほどには、骨粗鬆症化が顕れないことが考えられる。現在は、解剖体から摘出したヒト腰椎の解析を検討している。
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