PETによる末服薬精神分裂病患者の神経伝達物質受容体の研究、ドーパミンD1、D2、セロトニンS2受容体に注目して

1997 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 09670980
• Research Category: Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
• Research Institution: Tokyo Medical and Dental University
• Principal Investigator: 花村 誠一 東京医科歯科大学, 医学部, 助手 (40107256)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 須原 哲也 放射線医学総合研究所, 高度診断機能研究ステーション, 主任研究管 (90216490) ; 融 道男 東京医科歯科大学, 医学部, 教授 (20013972)
• Keywords: 精神分裂病 / PET / ドーパミンD1受容体 / ドーパミンD2受容体 / セロトニンS2受容体

Research Abstract

平成9年度に以下の研究を行った。
われわれはこれまでに、分裂病患者では前頭前野ドーパミンD1受容体に異常が認められること、さらに前頭前野ドーパミンD1受容体の異常が陰性症状や認知障害の発現と関連していることを明らかにした。
平成9年度は、非服薬分裂病患者群、健常対照群のセロトニンS2受容体の測定と比較を行った。対象とした分裂病群は検査の目的と内容を説明したうえで文書による同意の得られた17名の非服薬分裂病患者(うち10名が未服薬)でトレーサとしては、11C-N-メチルスペプロンを用いた。11C-N-メチルスピペロンは線条体ではドーパミンD2受容体への結合を、大脳皮質ではセロトニンS2受容体への結合を反映する。12名の対照群との比較では、大脳皮質においては、セロトニンS2受容体への結合に変化がないという結果であった。

Research Products

• [Publications] Okubo,Y, Suhara,T et al: "Possible role of dopamice D1 receptors in schlzophneula" Moleailor Psychintry. 2. 291-294 (1997)
• [Publications] Suhara,T, Suda,Y, Yoshida, Okubo,Y, et al: "Lung as a reservoir for antidepressconts in pharmacoltinetic drug interactions" Lancet. 351. 332-335 (1998)