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1998 Fiscal Year Annual Research Report

外科的侵襲反応軽減を目的とする生体反応の解析と制御に関する研究

Research Project

Project/Area Number 09671274
Research InstitutionTOHOKU University

Principal Investigator

標葉 隆三郎  東北大学, 医学部, 講師 (20192106)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 田村 真理  東北大学, 医学部, 教授 (20124604)
織井 崇  東北大学, 医学部附属病院, 助手 (20282048)
土井 秀之  東北大学, 医学部附属病院, 講師 (90188839)
佐山 淳造  東北大学, 医学部附属病院, 助手 (60292322)
宮崎 修吉  東北大学, 医学部, 教授 (50282075)
Keywords侵襲 / ステロイド / カテコールアミン / IL-6 / IL-8 / G-CSF / マクロファージ
Research Abstract

侵襲軽減を目的としたステロイドの侵襲前投与の効果について、臨床的、基礎的に研究をすすめた。臨床的には、ステロイド(methylprednisolone:MP)を手術開始1時間前・前投薬とともに250mg/body1回投与にて投与することによって 水分出納の変化が少なく安定し、呼吸循環動態が著明に安定し、侵襲ホルモンである尿中のカテコールアミン排泄量は著明に減少する。窒素出納も良好で、rapid turnover proteinの低下が少なく、回復が早い。また、IL-6・IL-8・G-CSFなどのサイトカインの過剰産生が軽減し、胸腔ドレーン中のTNF・IL-1の排泄も少なく、IL-6は、50pg/ml(非使用群:200pg/ml)で大体胃切除術後の分泌量に相当する。実験動物を用いた基礎的検討では、マウス肝一葉切除モデルでは、1mg/マウスのMPの投与は血中・腹腔中ともに著明に減少させ、腹腔マクロファージや肺胞マクロファージの活性化を抑制し、MP1mg/マウス(ヒトで250-500mgに相当)、30分-1時間前の投与が最も効果的であり、侵襲が加わった後では効果がみられなかった。また、ステロイドは、前投与すると侵襲局所ばかりでなく、肺、肝、膵、皮膚などの遠隔臓器の水分漏出が少なく、サードスペイスを縮小させる。さらに、腹腔マクロファージを経時的に観察すると侵襲直後に腹腔内は減少し、創部(肝離断面)に集積すること、マクロファージをdepletionすると侵襲反応が軽減される。侵襲反応の形成には、侵襲局所へのマクロファージの集積が重要であり、ステロイドの効果は、この集積を抑制すること、MIF(Macrophage migration inhibitory factor)は関与していないことなどが明らかになった。

URL: 

Published: 1999-12-11   Modified: 2016-04-21  

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