1997 Fiscal Year Annual Research Report
術後感染モデルを用いた,サイトカインの肝再生に与える影響
Project/Area Number |
09671311
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
横山 隆 広島大学, 医学部・附属病院, 教授 (60034104)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹末 芳生 広島大学, 医学部・附属病院, 講師 (70197292)
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Keywords | 肝再生 / エンドトキシン / サイトカイン |
Research Abstract |
1.肝再生の状態の検討 ラット70%肝切除+エンドトキシン(ET)腹腔内投与群(3mg/kg)を作成し,術後3,6,12,24時間後に残存肝のKi67染色をおこなったところ,いずれの時間においても陰性であった。 そこで肝採取の時期を3日後と7日後に変更し検討することとした。 ETをラット70%肝切除直後に3mg/kgの量で腹腔内投与した場合,術後24時間の生存率は0%であったため,ET投与量を1mg/kgに変更したが,結果は3mg/kgと同様に24時間生存率は0%であった。 そこで投与時期を術直後ではなく,術後1日目に変更したところ,ETを1mg/kg投与した場合,投与後1日目の生存率は100%になり,3日後,7日後の生存率はそれぞれ75%,50%となった。 これからラット70%肝切除+手術1日後ET腹腔内投与群(1mg/kg)を作成し,残存肝のKi67染色をおこない,肝再生の状態を観察する予定である。 2.分子生物学的レベルでの検討 ラット70%肝切除+ET腹腔内投与群(3mg/kg)での術後3,6,12,24時間の残存肝のHGFのm-RNA量,c-metの数などの分子生物学的検討をパイロットスタディとしておこない,結果次第で,short termでのHGFのm-RNA,c-metの変動を検討する予定である。 また,ラット70%肝切除+手術1日後ET腹腔内投与群(1mg/kg)でのET投与後3日,7日での残存肝でも同様に分子生物学的検査をおこない,long termの変化について検討する予定である。
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Research Products
(1 results)