1997 Fiscal Year Annual Research Report
Thymidine phosphorylaseとapoptosisの肝転移関連
Project/Area Number |
09671325
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Research Institution | Fukushima Medical University |
Principal Investigator |
吉田 典行 福島県立医科大学, 医学部, 講師 (60174934)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井上 典夫 福島県立医科大学, 医学部, 助手 (10223265)
安藤 善郎 福島県立医科大学, 医学部, 助手 (80244383)
|
Keywords | thymidine phosphorylase / apoptosis / 肝転移 |
Research Abstract |
腫瘍細胞の増殖に血管新生が関与しているかどうかの検討のため以下の実験を行った。 6週齢の雌のBALB/c nu(+)の背部皮下にcolon26細胞1x10^6個を5ヵ所注入し、経過中自由摂水、摂食とし術後2w目に背部腫瘤を摘出した。今後の実験を考えヌードマウスは単なる開腹操作を加えたいわゆる単開腹群群と生食を投与した生食群の2群を設定した。腫瘍内新生血管測定は摘出腫瘍を10%ホルマリン固定後、ヤギ抗第VIII因子関連抗原抗体を1次抗体し、autoprobeIIIを用い発色し新生血管内皮を染色した。 新生血管面積測定はAVI0社のcolor image processor(SPICCA)を用い、200倍の顕鏡下で染色された血管内皮細胞をトレースし面積測定を行った。 実験期間中の体重増加率は単開腹群で6.8%、生食投与群で7.9%と両者間に差はなかった。摘出腫瘍重量の平均は単開腹群59.4mg、生食投与群で71.2mgで各群間に差はなかった。背部腫瘤皮下移植後2週目での新生血管面積総和の平均は単開腹群で869.1μm^2,生食投与群で782.2μm^2の測定結果でいづれの群でも血管新生は起きていることが判明した。 現在低肝転移株LS174Tと高転移株colon26による肝転移モデルを作成中でモデル完成後犠牲死の時期を決定し、腫瘍増殖とThymidine phosphorylaseやapoptosisの関連を検討する予定である。
|