1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09671519
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
藤村 祥一 慶應義塾大学, 医学部, 助教授 (30201750)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡辺 雅彦 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (40220925)
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Keywords | 脊髄損傷 / 運動ニューロン / 神経栄養因子 / p-75 / グリア細胞由来神経栄養因子 / コリンアセチル基転移酵素 |
Research Abstract |
1)実験-ウィスタ系ラットを用いて、第5、第6頸椎椎弓切除後、第6頚髄レベル硬膜上に20g重錘を5分間置くことにより脊髄不全損傷モデルを作製した。脊髄損傷直後に脊髄クモ腹下腔にグリア細胞由来神経栄養因子(GDNF)(5ug/0.1ml)投与(n=10)、リン酸緩衝液(PBS)(0.1ml)投与(n=10)し、損傷後2日目、7日目にRivlinらのinclined-plane法による運動機能評価を行い、両損傷群とも損傷7日目に経心臓的潅流固定を行い、頚髄の凍結切片を作製し、コリンアセチル基転移酵素(ChAT)の蛍光免疫染色を行い、蛍光顕微測光法で分析した。また操作を加えていない非損傷群のラット(n=10)も蛍光免疫染色を行った。【結果】運動機能評価:GDNF投与群、PBS投与群ともに損傷前に82度まで斜面台上で体幹保持可能であったが、損傷2日目にそれぞれ55度、52度と低下し、損傷7日目にも68度、63度と低下していたが、両損傷群間で損傷7日目に有意差を認めた。免疫組織学的検索:ChAT蛍光値は、非損傷群121.4、GDNF投与群96.4、PBS投与群81.6であり、PBS投与群と比べGDNF投与群では蛍光値の低下が有意に抑制されていた。 2)研究成果報告書の作成-平成9年度〜平成11年度に行った急性脊髄損傷における神経栄養因子低親和性受容体蛋白p-75の関与、ならびに神経栄養因子GDNFの損傷脊髄運動ニューロンに及ぼす影響についてのデータ解析を行い、研究成果報告書を作成した。
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