1997 Fiscal Year Annual Research Report
悪性高熱症におけるカフェイン・ハロタン拘縮法とCa誘発性とCa遊離法の摺り合わせ
Project/Area Number |
09671557
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Shiga University of Medical Science |
Principal Investigator |
奥 史郎 滋賀医科大学, 医学部, 助教授 (50073804)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
前原 康宏 広島大学, 医学部, 助手 (20238877)
弓削 盂文 広島大学, 医学部, 教授 (40034128)
佐井 義和 滋賀医科大学, 医学部, 講師 (50135703)
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Keywords | 悪性高熱症 / 骨格筋生検 / カフェイン・ハロタン拘縮 / カルシウム誘発性カルシウム遊離 |
Research Abstract |
まずカフェイン・ハロタン拘縮試験装置の試験用チャンバー、恒温循環装置、張力トランスジューサ-、プリアンプ、電気刺激装置等を購入し検査装置を制作した。平成9年度は5名の悪性高熱症を疑われた患者の生検筋を用いて滋賀医科大学でカフェイン・ハロタン拘縮試験とカルシウム誘発性カルシウム遊離速度試験を広島大学医学部麻酔・蘇生学教室で行った。西宮市の診療所より23歳の男性(第1症例)、および阪南中央病院より32歳の女性(第2症例)の紹介があり、滋賀医科大学に入院して筋生検を行った。大阪市立大学第3内科より21歳の女性(第3症例)、大阪市立総合医療センター麻酔科より68歳の男性(第4症例)の検査依頼があり、それぞれ依頼病院で筋生検を行い交通手段を利用して滋賀医科大学にサンプルを搬送した。また検査機器を搬送して北海道大学麻酔・蘇生学教室研究室にて北海道整形外科記念病院の20歳の男性(第5症例)の試験を実施した。その際検査機器搬送の目的でショック防止ジュラルミン製トランクを5個購入した。いずれの症例においても生検筋の一部を広島大学麻酔・蘇生学教室に搬送した。検査の結果悪性高熱症と診断できたのは第5症例1名であった。患者は多発性外傷の手術の際40度の発熱と高炭酸ガス血症をきたした。第1症例はアメリカンフットボールの練習後横紋筋融解症をおこした。第2症例は12歳時の麻酔でサクシン使用時軽度の代謝性アシドーシスと筋強直を起こした前歴があり、本人の子供が麻酔を受ける必要があったため悪性高熱症の有無を明らかにする目的で検査を希望した。第3症例は原因不明の高CK血症,第4症例は兄が悪性高熱症で死亡したため検査を希望した。これらの4症例は検査の結果悪性高熱症との診断は否定された。またカルシウム誘発性カルシウム遊離速度試験による判定もおなじ結果であった。
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