1998 Fiscal Year Annual Research Report
悪性高熱症におけるカフェイン・ハロタン拘縮法とCa誘発性とCa遊離法の摺り合せ
Project/Area Number |
09671557
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Research Institution | Shiga University of Medical Science |
Principal Investigator |
奥 史郎 滋賀医科大学, 医学部, 助教授 (50073804)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
前原 康宏 広島大学, 医学部, 助手 (20238877)
弓削 孟文 広島大学, 医学部, 教授 (40034128)
佐井 義和 滋賀医科大学, 医学部, 講師 (50135703)
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Keywords | 悪性高熱症 / 骨格筋生検 / カフェイン・ハロタン拘縮 / カルシウム誘発性カルシウム遊離 |
Research Abstract |
平成10年度は、3名の悪性高熱症(MH)を疑われた患者の筋生検を行い、滋賀医科大学でカフェイン・ハロタン拘縮試験を、広島大学医学部麻酔・蘇生学教室でカルシウム誘発性カルシウム遊離速度試験を行なった。 第1症例は国立循環器病センター麻酔科の紹介患者(68才男性)で、次男が7才の時(25年前)心室中隔欠損症で死亡した。今回本人が大動脈弁狭窄で手術を受けることになり、MHの素因の有無を知る目的である。両試験ともMHの素因なしと判定された。 第2症例は市立堺病院から紹介された51才の女性。術前検査でCK値が異常高値を示したが、両試験でMHの素因なしと判定された。 第3症例は9才の男児で、広島大学医学部附属病院で筋生検を行なった。3才時、宮崎県で麻酔を受けた際、サクシニールコリンで筋強直を来し、ヘモグロビン尿を示した。カフェイン・ハロタン拘縮試験は、検査機器を広島大学に送り、奥司郎が出張生検をした。その結果、カフェイン・ハロタン拘縮はMH擬陽性であったが、カルシウム誘発性カルシウム遊離試験は正常範囲であった。
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