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1999 Fiscal Year Annual Research Report

悪性高熱症におけるカフェイン・ハロタン拘縮法とCa誘発性とCa遊離法の摺り合わせ

Research Project

Project/Area Number 09671557
Research InstitutionShiga University of Medical Science

Principal Investigator

佐井 義和  滋賀医科大学, 医学部, 助教授 (50135703)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 前原 康弘  広島大学, 医学部, 助手 (20238877)
弓削 孟文  広島大学, 医学部, 教授 (40034128)
Keywords悪性高熱症 / カフェイン・ハロタン拘縮法 / Ca誘発性Ca遊離法 / 出張検査
Research Abstract

悪性高熱症(MH)の病態は骨格筋の細胞内カルシウム濃度の調節異常であり、原因の一つとして筋小胞体カルシウム遊離チャンネルのリアノジン受容体の蛋白異常が指摘されている。現在確定診断は、欧米では全筋束を用いるカフェイン・ハロタン拘縮試験(CHCT)によってなされ、本邦ではスキンドファイバーを用いたカルシウム誘発性カルシウム遊離速度(CICR)を測定している。前者はスクリーニング的な検査であり、後者は筋小胞体の異常を特定できる。なおCHCTは北米と欧州では検査のプロトコールが異なり、それぞれNAMHGおよびEMHGプロトコールと呼ばれている。本研究では同一症例を3方法で検査し、比較検討した。またCHCTは筋生検後5時間以内に検査を行う必要があり地域的な制約があるため特別に制作した検査器械を搬送し、出張検査を行うことを試みた。
1.正常人5名をコントロールとし悪性高熱症が疑われる症例16名にCHCTとCICRを行った。コントロール5名と亜型MH2名、術後高体温を示した2名および高CK血症の3名はいずれの方法でも陰性であり、劇症型の4例はいずれの方法でも陽性であった。残り5例はCICRでは陰性、NAMHGでは陽性であったが、うち2例はEMHGではMH eqivocalであった。診断にはCHCTだけでなく、Ca遊離チャンネルの異常部位も検出できるCICRを施行するのが望ましい。
2.出張検査は札幌市と広島市の2症例に行った。1例は劇症型MHであり、CHCT、CICRいずれもMH陽性と診断された。1例は亜型MHでありCHCTでは疑陽性、CICRでは陰性であった。この方法は患者にとっては有用であるが、出張検査費用を誰が負担するかが問題と思われた。

  • Research Products

    (3 results)

All Other

All Publications (3 results)

  • [Publications] Shiro Oku: "Comparison of the in vitro caffeine halothane contracture test with the Ca induced Ca release rate test in patients suspected of having malignant hyperthermia susceptibility"J Anesth. 14(1). 6-13 (2000)

  • [Publications] 奥 史郎: "生検筋による悪性高熱症診断のための出張検査"日臨麻会誌. 19(9). 574-578 (1999)

  • [Publications] 奥 史郎: "カフェイン・ハロタン拘縮試験とカルシウム誘発性カルシウム遊離試験の摺り合わせ研究"麻酔と蘇生. 33巻別冊. 83-85 (1997)

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Published: 2001-10-23   Modified: 2016-04-21  

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