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1998 Fiscal Year Annual Research Report

上皮・間質間の作用からみたホルモン療法抵抗性前立腺癌の増殖機構に関する研究

Research Project

Project/Area Number 09671624
Research InstitutionShiga University of Medical Science

Principal Investigator

吉貴 達寛  滋賀医科大学, 医学部, 講師 (80230704)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 金 哲將  滋賀医科大学, 医学部, 助手 (10204968)
林田 英資  滋賀医科大学, 医学部, 助手 (20173049)
Keywords前立腺癌 / ホルモン療法 / 前立腺特異抗原
Research Abstract

1) 前立腺上皮内癌(PIN)について検討を行った。全対象は276例(前立腺肥大症193例、前立腺上皮内癌31例、前立腺癌StageB 52例)、延べ336回の前立腺生検標本である。初回生検でPINが発見された場合(全体の9.2%)には半年以内に再生検することを基本方針とし、PIN31例のうち、22例が計37回生検を受けた。再生検によって、low grade PINでは44%、high grade PINでは33%の症例で癌が発見された。この発見率は、これまで報告されてきた欧米諸国での割合とほぼ同じである。われわれの研究から、潜在癌だけでなくPINでも発生率には人種差が少ないことが明らかになった。さらに興味深いことに、血清前立腺特異抗原(PSA)測定値の比較では、PINとStageB癌症例の間に統計学的な有意差(p<0.001)が認められた。PSA Densityについても同様に有意差(p<0.001)が存在した。
2) ホルモン療法に抵抗性になったと考えられる前立腺癌症例の前立腺特異抗原(PSA)蛋白質の癌性変化について調べた。非癌細胞由来のPSAが存在しない試料として、癌患者末梢血と転移部位の前立腺癌組織を採用した。比較対照には、前立腺肥大症(BPH)組織を用いた。それぞれの試料からRNAを抽出し、PCR法によってPSAのcDNA全長を増幅させた。個々の症例について、このPCR産物の遺伝子配列を決定し、文献上の報告を含めてBPHからのそれと対比した。その結果、症例ごとに数カ所のバリエーションは認められるものの、明らかな癌性変化と呼べる変異はなかった。したがって、少なくともmRNAレベルでは、癌特異的なPSAは存在しないと考えられた。

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Published: 1999-12-11   Modified: 2016-04-21  

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