1999 Fiscal Year Annual Research Report
低カルシウム状態における舌組織の変化に関する免疫組織化学的研究
Project/Area Number |
09671883
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Research Institution | Fukuoka Dental College |
Principal Investigator |
藤 英俊 福岡歯科大学, 歯学部, 教授 (00047804)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
児玉 淳 福岡歯科大学, 歯学部, 助手 (30215280)
長門 俊一 福岡歯科大学, 歯学部, 教授 (80084284)
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Keywords | 有郭乳頭 / 免疫組織化学 / 上皮小体摘出 / PCNA / PGP9.5 / CGRP / Substance P / ラット |
Research Abstract |
Wistar系雄ラットを用いた上皮小体を摘出し,全血清Ca濃度が正常平均値の70%以下に低下しものを使用した。全血清Ca濃度が低下した一部にvitamin D3の投与を行った。 観察は,有郭乳頭のパラフィン切片で,免疫組織化学的に上皮組織の活性化を検索する目的でPCNA抗体,神経線維の動態を検索する目的でPGP 9.5,CGRP,Substance P(SP)抗体を使用した。特にこれらの免疫染色を定量的に検索する手法の検討を画像解析装置にて行った。 1)免疫染色の定量化の検討:免疫組織化学染色での定量化は,固定,一次抗体の希釈濃度,DAB発色時間を可能な限り統一化し,画像解析装置「CAS200 Image Analyzer(CAS)」で陽性反応を面積または染色強度で計測した。特に神経組織の定量化は,場所による切片の方向性を統一化することで可能であるであることが確認された。 2)有郭乳頭溝面上皮の変化:正常ラットのPCNA陽性細胞は,生後6週と生後8週で有為差が認められ,有郭乳頭の成長が生後8週まで続くことが確認された。また,上皮細胞の増殖・分化は,全血清Ca濃度の変動に連動していた。 3)PGP9.5陽性線維の変化:上皮内の陽性線維は,上皮表層まで存在し,生後6週と生後8週で有為差が認められた。また,陽性線維の変化は,全血清Ca濃度の変動に連動してた。 4)CGRP,SP陽性線維の変化:CGRP,SP陽性線維は,全血清Ca濃度の低下にともない,上皮内の陽性反応が完全に消失し,全血清Ca濃度の回復するとこれらの陽性線維の回復が確認された。 以上のことから,PCNA,PGP,CGRP,SPの変動は血清全Ca濃度の変化に一致することが確認され,有郭乳頭上皮の活性は血清全Ca濃度の変動に連動することが確認された。
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Research Products
(2 results)