1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09671999
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
濱野 徹 鹿児島大学, 歯学部・附属病院, 講師 (60172988)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木下 智恵 鹿児島大学, 歯学部, 助手 (40264436)
西 泰宏 鹿児島大学, 歯学部・附属病院, 助手 (10189251)
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Keywords | 浮動性粘膜 / フラビ-ティシュー / 印象採得法 / 顆粒状ハイドロキシアパタイト / 顎堤改造法 / 疑似粘膜モデル |
Research Abstract |
上顎無菌顎堤の前歯部に好発する浮動性粘膜(フラビ-ティシュー)は、加圧により容易に変形するため義歯の作製を困難にする。そこで、補繰的対処法として、このような上顎のシミュレーションモデルを作製し、フラビ-ティシューの変形に影響を与える印象条件について検討し、印象材の硬化特性について検討するとともに、印象採得法の改良をすすめてきた。一方せは、外科的対処法として、顆粒状ハイドロキシアパタイト(HAP)適用による顎堤改造法についての現在の適応基準は明確でなく、改造顎堤の設計、顆粒状アパタイトの埋入量、浮動性粘膜の切開剥離に伴う伸展性、顎堤の改善に伴う口腔機能の予後などについて十分検討えおすすめ、2つの処理法の鑑別基準をより明確にしていく必要があると考えている。 そこで、上記鑑別基準を模索する第1歩として、浮動性粘膜の粘弾性的性質とその範囲につい特定するため、粘膜の変形量を測定できる装置を開発し、通常の固定部粘膜と浮動性粘膜のデータを測定し、それぞれの硬さ・厚さのデータとともに分析を行い、従来触診に頼られている粘膜の粘弾性的性質をより客観的に評価することを試みた。 今年度は、発信器・センサー・センサー取付(固定)部を作製し、口腔粘膜に一定の進藤を加え、その時の変形量を測定づる装置の試作を行い、シリコーン印象材による疑似粘膜モデルを作製して、模型上での計測手順を確率するとともに、計測結果を分析する方法を検討した。ただし、振動を与える発振器に改良の必要性がある。今後、次年度にわたって、模型での計測・分析方法を確率し、口腔内への応用を試みるつもりである。
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