1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09672034
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
岩月 尚文 東北大学, 歯学部・附属病院, 教授 (50004908)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森 士郎 東北大学, 歯学部・附属病院, 講師 (80230069)
猪狩 俊郎 東北大学, 歯学部・附属病院, 助教授 (10142994)
|
Keywords | c-fos / 歯痛 / 三叉神経節 |
Research Abstract |
I.c-fos検出法の確立 三叉神経節と脳においてc-fosの発現を捕らえるための、抗原-抗体法(ベルオキシダーゼ発色法)による検出法確立を検討した。ネズミをプラスチック箱内で1%ハロセンで麻酔後、気管切開し挿管、人工呼吸とし、開胸して心臓を露出する。左房にカニュレイシヨンし右房脱血とし、生食にて充分還流後ホルムアルデヒドにて還流固定した。三叉神経節と脳を摘出し液体窒素にて凍結する。クライオスッタトにて切片を作製、1次抗体とし兎-抗Fos血清にて反応させ、2次抗体として抗兎血清(IgG)を反応させた。ペルオキシダーゼ反応をさせ、光学顕微鏡で観察したが、充分な発色細胞を認められず、刺激の無い時はc-fosの発現が無いのか極端に少ないのか、あるいは方法が悪く発現しないのかはっきりしなかった。そこで疼痛条件下(歯髄刺激)での実験を行うことにした。。 II.歯髄刺激-三叉神経反応系の実験モデルの確立 0.5%ハロセン麻酔-パンキュロニュウム不動化-人工呼吸下ネズミの犬歯の歯髄をドリルにて露出、さらに三叉神経節を露出し、歯髄を電極にて電気刺激し三叉神経においた誘発電極にて記録した。電気刺激の強さと頻度に相関した誘発電位が三叉神経節で得られた。安定した誘発電位が得られる様になったモデルで、電機刺激の強さの違いを弱、中、強の3段階とし、刺激2時間後のそれぞれにおけるc-fos発現をIの方法にて目下検討中である。 さらに、c-fosの発現に刺激後の何時間目の検索が最適であるかも検討する必要性を感じており、今後の検討課題である。
|