1997 Fiscal Year Annual Research Report
小児成人病ハイリスク小児に対する日常生活習慣改善プログラムの検討-肥満児、糖尿病児に日常生活習慣改善の動機づけを与える看護援助方法の検討-
Project/Area Number |
09672378
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
中村 伸枝 千葉大学, 看護学部, 助手 (20282460)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
内田 雅代 長野県看護大学, 看護学部, 助教授 (70125938)
武田 淳子 千葉大学, 看護学部, 講師 (50157450)
兼松 百合子 千葉大学, 看護学部, 教授 (20091671)
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Keywords | インスリン非依存型糖尿病 / 肥満児 / 小児 / 日常生活習慣 / ソーシャルサポート / 自尊感情 |
Research Abstract |
本研究は、小児成人病ハイリスク小児であるインスリン非依存型糖尿病や肥満児が、差し迫った生命の危機や重篤な症状のない現状でどのような病気に関する認識をもち、どのような動機づけをもって日常生活や療養行動を行っているのかを明らかにし、看護援助方法を検討することを目的としている。 平成9年度は、インスリン非依存糖尿病患児の病気についての認識と日常生活習慣改善の動機付けを調べるため、面接調査および質問紙調査を行った。詳細は、13歳〜23歳のインスリン依存型糖尿病患児とインスリン非依存型糖尿病患児20名を、年齢と性をマッチさせて抽出し、病気に対する認識と療養行動の動機づけについての面接調査と、日常生活、療養行動、ソーシャルサポート、自尊感情についての自記述式質問紙調査を行った。現在のところ35名の調査が終了しており、残り5名の調査を終了し分析、論文作成を行う予定である。また、この結果得られたことをもとに、小児糖尿病外来において看護援助を行い、日常生活改善の動機づけを与える方法について考察していく予定である。 肥満児については文献検討を行ったが、和文献では、肥満児のコホート調査や成人危険因子との関連、食生活を中心とした生活習慣と肥満との関連などの文献が多い。短期入院の効果や肥満教室のような集団で行うプログラムの効果もまた論じられているが、心理的問題についての文献や、個々の患者がどのように指導を取り込んでいくかについての文献は少ない。洋文献では、肥満児の体重減少と適切な体重の維持に心理的な要因が重要であることが明らかにされている。インスリン非依存型糖尿病患児の調査結果と患児に対するの援助方法を検討していくなかで、肥満児に対する援助のガイドラインを作成し肥満児の調査を行っていく予定である。
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