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1998 Fiscal Year Annual Research Report

腎移植を受けたレシピエントのQOLを高めるための看護援助モデルの開発

Research Project

Project/Area Number 09672398
Research InstitutionOkayama University

Principal Investigator

林 優子  岡山大学, 医学部, 教授 (50284120)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 渡邊 久美  岡山大学, 医学部, 助手 (60284121)
保科 英子  岡山大学, 医学部, 助手 (90294470)
金尾 直美  岡山大学, 医学部, 助手 (30274020)
中西 代志子  岡山大学, 医学部, 助手 (50217783)
KeywordsQuality of Life / 看護援助モデル / 腎移植後レシピエント / 自己概念 / サポート / 不確かさ / 身体の状態 / 対処
Research Abstract

腎移植者におけるQOLの構成要素間の因果関係を明らかにするために、Promax法による因子分析並びに共分散構造分析を行った。その結果5因子が抽出され、それぞれを社会・経済的機能、家族の絆、情緒的な支え、身体の健康、安らぎと幸福の5因子とした。構成要素間では、身体の健康が家族の絆および社会・経済的機能に影響を及ぼし、家族の絆と社会・経済的機能は各々が情緒的な支えおよび安らぎと幸福に影響を及ぼしていた。QOL得点では家族の絆と身体の健康が高く、社会・経済的機能が最も低かった。それらの構成要素とレシピエント属性との関係をみると、年齢の高いほど、そして既婚者が未婚者よりも、就労者が未就労者よりもQOLが高いことが示された。移植後年数では3年〜5年の群でQOLが最も高く、5年以上になると情緒的な支えが低くなっていた。移植者にとって身体の健康はQOLの原点となっており、問題と取り組む,重圧を軽減するといった認知的な対処や感情をうまく調整する対処が身体の健康を高めるように影響していた。
研究代表者が行った先行研究を基に、本研究の結果より得た知見を加味して、腎移植を受けたレシピエントのQOLを高めるための看護援助モデルを作成した。看護援助モデルは看護ケアや患者教育の焦点や方向を示すものであり、適切な看護援助がレシピエントの自己概念、サポート、不確かさ、身体の状態、対処に対してなされると肯定的な自己概念や肯定的なサポート、問題解決的対処が期待され、その結果QOLが高まることを示している。看護援助モデルの内容について、それぞれの具体的な看護援助を自己概念、サポート、不確かさ、身体の状態、対処別に表わした。さらに看護援助を効果的に行うために役立つ個人の背景として、年齢、婚姻状況、就労状況、移植後年数などを示した。作成した看護援助モデルの検証を行い、その有効性を明らかにすることが今後の課題である。

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] 中西代志子 他: "移植された腎臓と医療に不満を抱く腎移植者6事例の分析" 岡山大学医療技術短期大学部紀要. 9(2). 1-7 (1998)

  • [Publications] 保科英子 他: "腎移植を受けたレシピエントのQOL構成要素をレシピエント属性との関係" 岡山大学医療技術短期大学部紀要. 9(2). 9-14 (1998)

URL: 

Published: 1999-12-11   Modified: 2016-04-21  

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