1997 Fiscal Year Annual Research Report
小児の骨髄移植の看護におけるネットワーク化の試みとその効果に関する研究
Project/Area Number |
09672414
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Nagano College of Nursing |
Principal Investigator |
内田 雅代 長野県看護大学, 看護学部・看護学科, 助教授 (70125938)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松岡 真理 千葉大学, 看護学部, 助手
篠原 玲子 長野県看護大学, 看護学部, 助手 (00291576)
佐藤 奈保 長野県看護大学, 看護学部, 助手 (10291577)
栗林 浩子 長野県看護大学, 看護学部, 助手
竹内 幸江 長野県看護大学, 看護学部, 講師
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Keywords | 小児の骨髄移植 / 看護情報 / ネットワーク / 看護婦のニーズ / 他施設との情報交換 |
Research Abstract |
平成9年度の計画に基づき、研究者会議を2か月に1回、計5回開催する中で、調査内容、方法の検討を重ね、平成10年1月から2月にかけて以下のような調査を実施した。 調査施設は、骨髄移植推進財団の移植認定施設および小児専門病院のうち看護部長の承諾の得られた58施設、69病棟であった。調査内容、方法は、(1)婦長を対象にした骨髄移植看護の現状に関する質問紙調査と、(2)婦長および看護スタッフを対象にした看護情報に対するニーズおよび他施設と情報交換をする上での障害について問う質問紙調査であった。 (1)の看護の現状に関する質問紙調査の結果、57施設、67病棟の婦長から回答が得られた。これらの病棟の移植の開始年は、最も長い病棟では21年前であり、最も短いものは3年前、年間の移植件数は小児のみの病棟では、最も多いのは年間22件であり、最も少ないのは3件であった。無菌室の環境管理の簡略化、スタッフの教育、スタッフのストレス管理等に関する情報を求める婦長の記述が多くみられた。 (2)に関しては、57施設、68病棟、1086名の婦長および看護スタッフの回答が得られた。研究者らが提示した56項目の情報に関するニーズは、全体的に高い結果であった。特に高かった項目は、無菌室の準備、患者、家族の入室オリエンテーションであり、無菌室の管理、運営等に関する情報や患児や家族への説明等に関する情報を看護婦は強く求めていることがわかった。 これらの結果を統計ソフトSPSSを用いて、3月現在分析中であり、次年度のネットワークの試みの実施にむけて、どのような情報を交換していくか等についてさらに検討する必要がある。
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