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1998 Fiscal Year Annual Research Report

地域医療を支える外来看護婦の業務に関する研究

Research Project

Project/Area Number 09672418
Research InstitutionOsaka Prefectual College of Nursing

Principal Investigator

井上 智子  大阪府立看護大学, 看護学部, 助教授 (80184761)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 青山 美智代  奈良県立医科大学, 看護短期大学部, 講師
新田 紀枝  大阪府立看護大学, 看護学部, 助手 (20281579)
田中 克子  大阪府立看護大学, 看護学部, 講師 (20236574)
Keywords外来看護 / 相談サービス / 乳がん患者 / 情報の非対称性 / インフォームド・コンセント
Research Abstract

平成9年度に行った外来看護業務の実態分析および外来看護婦の相談サービスに関する意識調査から、外来看護の相談機能の強化によって、医療における情報の非対称性の是正の可能性が認められた。
そこで平成10年度は、入院前の情報提供に焦点をあて、がん専門病院で乳がん手術を受けた患者を対象に、ふりかえりの面接調査を行った。面接は、身体の異常を認知したときから、がん専門病院に入院するまでの期間を時間軸として、患者のとった行動とその時点での心理、およびそれらがその後の医療に及ぼした影響を探ることを目的として、半構成的手法で行った。
現在10名の面接内容の分析から、インフォームド・コンセントにいたる過程において、個別的で適切な情報が、心情的な配慮のもと提供されることの重要性が浮き彫りにされた。すなわち、医療者と患者との情報の非対称性は、医療に関する情報が氾濫するなか、量だけではなく質の面においても是正する必要性が高いことが示唆された。また、情報提供に際しては、患者の背景を理解しておくだけでなく、インフォームド・コンセントにいたる過程のどの時点に現在位置しているのかを見極めながら、心情的な配慮のもと行うことの重要性があらためて明らかとなった。なお、入院前の不安に対しては、個々のサポートシステムを活用して対処されていたが、入院日の連絡が前日であるという現在のシステムは、患者にとっては対処できない問題であり、早急な改善が求められていた。
また、入院前後に行われる化学療法・放射線療法の副作用に対しては、個人差の大きいこともあって、詳細な症状を説明することは難しいが、患者にとってはもっとも具体的な情報を求める事項のひとつであった。副作用に関する情報提供は、患者の不安の軽減をはかるだけでなく、その後の治療へのスムーズな導入を可能にすると考えられる。したがって今後、医療サービスの観点からも病院の関係者とともに、その具体的な展開について、調査研究を検討する予定である。

URL: 

Published: 1999-12-11   Modified: 2016-04-21  

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