1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09672418
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Research Institution | Osaka Prefectural College of Nursing |
Principal Investigator |
井上 智子 大阪府立看護大学, 看護学部, 助教授 (80184761)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
青山 美智代 奈良県立医科大学, 看護短期大学部, 講師
新田 紀枝 大阪府立看護大学, 看護学部, 助手 (20281579)
田中 克子 大阪府立看護大学, 看護学部, 講師 (20236574)
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Keywords | 外来看護 / 相談サービス / 治療選択 / 乳がん患者 / 情報提供 |
Research Abstract |
地域医療を考える上で、地域の中核となる病院医療の充実は欠かせない。なかでも外来医療は、地域医療と密接に関わり、地域医療を支援する役割が期待されている。しかしながら、入院期間の短縮化にともない外来医療は高度化・専門化し、外来医療を支援する業務は質・量ともに増大することが予測される。その一方で、これらの病院医療は、受診者の大病院指向を受けて、さらなる過密化が起きている。この大病院指向は、より良い医療を求める受診者の多くが、多くの情報が氾濫する中、病院の規模に安心を求めた結果とも考えられる。したがって外来医療の現場で、受診者が高度化・専門化する医療を理解し、納得して受療できるような支援システムを整備する必要がある。 この受診者を支援する活動のひとつとして、外来部門の看護婦が相談機能を充実させることを計画した。なお、受診者の相談者を看護婦としたのは、相談内容を受診者が納得できるものとするには、時間も回数も多く取る必要があるため、診療に多くの時間を割かれる医師よりも看護婦の方が適当なことも多いと考えたからである。 そこで、平成9年度は外来看護業務の実態分析、および相談サービス拡充に関する外来看護婦の意識調査を行った。その結果、外来看護婦が相談者としての役割を担うためには、現状の診療の支援業務を整理し、相談のための時間を作る必要はあるが、看護婦自身、相談業務を充実させる必要性を高く認識しており、その実施に向けて検討することが、可能であることを明らかとした。そして、平成10年度・11年度は、具体的なサービスの提供に向けて、乳がん手術を受けた外来通院中の患者に面接し、どのような相談サービスが求められているかを検討した。その結果、患者は治療方法を理解・納得するまでに多大なエネルギーを費やしていることが明らかとなり、患者が主体的に治療選択を行うためには、治療の経過にともない変化する、患者の気持ちや状況に応じた相談や情報提供を重点的に行うことが有効であることが示唆された。
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