1997 Fiscal Year Annual Research Report
在宅高齢者への睡眠に関する保健指導は十分になされているであろうか
Project/Area Number |
09672426
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
櫻井 尚子 東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (80256388)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐々木 三男 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (80056605)
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Keywords | 睡眠覚醒リズム / 高齢者 / 加齢変化 |
Research Abstract |
高齢者にとっての適切なライフスタイルの在り方への示唆を得るための予備研究として、これまで在宅男性高齢者の睡眠覚醒リズムの実態を調べてきた.今回は女性在宅健常高齢者の睡眠覚醒パターンについて調べた. 【対象と方法】対象は、都内中心区に住む本調査に賛同が得られた65歳以上の在宅で元気に暮らしている女性である.122人中、有効数104(85%)、65〜92歳(平均75.71±6.14歳)である. 調査方法は、1週間連続で記入する睡眠日誌により睡眠時間、就寝・起床時刻、中途覚醒回数、NAPを自記式留置法で調査した.その間、健康状態や生活背景を訪問面接により聞き取りをおこなった.調査期間は、1997年4月〜1998年1月である.加えて、米国A.M.I.社製光検知器付アクティラムにて5〜8日間、睡眠覚醒リズムの測定をおこなった.1997年5月〜1998年2月現在17名実施し、15名の有効データを得ている. 【結果】対象の生活背景は、同居者のいる人が104名中60人(58%)、仕事をしていると答えた人が20人(19%)である.老研式活動能力指標は殆どが10点以上(平均11.94±1.81点)で問題なく、Zungの自己評価尺度も正常範囲(平均29.7±6.5)である.睡眠薬を服用している人は17人(16%)である.就寝時刻は平日の平気が22時28分、土曜日が22時39分、日曜日が22時28分である.起床時刻は、平日の平均が6時33分、土曜日が6時44分、日曜日が6時53分である.就床時間は、平日の平均が8時間8分、土曜日が8時間19分、日曜日が8時間7分である.睡眠の主観的評価として睡眠になんらかの不満をもつ人(不満群)、不満がない人(非不満群)に分けてみると、不満群20名(19%)、非不満群84名(80%)であった.1週間の睡眠経過では起床時刻は日曜日がもっとも遅くなっていた.就寝時刻、就寝時間は曜日の差は見られなかった.
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