1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09680093
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
中原 凱文 東京工業大学, 大学院・社会理工学研究科・人間行動システム, 教授 (50095717)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菊山 宗嗣 帝人株式会社, 診断機器学術部, 部長(研究職)
永田 瑞穂 (財)三菱養和会, 健康管理センター, 研究員
北川 淳 東京工業大学, 社会理工, 助手 (80260529)
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Keywords | 成長期 / 骨代謝 / 運動経験 / 超音波法 / Ca摂取量 |
Research Abstract |
本年度の研究では、以下の内容を中心として検討を行った。対象とした子供は10歳前後の男子で、運動群30名(サッカー:21名、水泳:9名)とある小学校の4年生44名(スポーツクラブ在籍者が若干名いる)である。測定項目は、骨量測定(超音波法;右足踵骨)、骨代謝マーカー、形態計測(特に下肢を中心として)、脚伸展筋力、下肢筋肉厚、栄養調査等である。 成長期の子供の骨密度測定法の確立に関し、足の大きさが22cm以下の子供に対しては、アクリル性のプレート(厚さ5mm)を使用することで解決した。Caを中心とした栄養調査の結果、総体的には600〜900mg/dayが多く、1000mg/dayを超している子供の割合は少なかった。即ち、厚生省の基準値を十分に充たしている子供が少ない傾向であった。下肢の形態測定では、運動群との間では有意な差は認められなかった。超音波法による踵骨骨量は、運動群特にサッカーを行っている子供達において、Stiffnes,SOS及びBUA共に他の群の子供より有意に高い結果であった。身長とStiffnessとの間において、有意な正の相関が認められた。骨形成マーカーは、サッカー群が高い傾向にあるが、有意差は認められなかった。これらの結果が、運動経験が大きな要素であるか否かについて又身長の伸び具合との関係については、今後の継続測定で明らかになるものと思われる。
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