1998 Fiscal Year Annual Research Report
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09680207
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Research Institution | Osaka Prefectural Education Center |
Principal Investigator |
岡本 義雄 大阪府教育センター, 科学教育部・理科第二室, 研究員兼指導主事 (80291201)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
脇島 修 大阪府教育センター, 科学教育部・理科第一室, 主任研究員 (40132972)
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Keywords | 地震計 / 磁力計 / 地震観測 / 地磁気観測 / 地震波形 / 学校教材 / 数値シミュレーション |
Research Abstract |
地震及び地磁気の観測とそれに関連する分野について,学校での観測技術の普及と分かりやすい教材を開発する立場から,次の研究を行った. 1. 地球物理分野の観測機器である地震計と磁力計について,学校現場で取り扱えるような形での試作と改良を行った.地震計については簡易型の極めて製作容易なセンサーを開発したほか,既存の観測システムの改良も行った. 2. 地震観測について,10年間にわたる筆者自身の独自観測の経験の分析から,教育現場で行う際の留意点等の評価を行った.また試作した磁力計については,ビル内での磁力観測の感度とノイズレベルの関係等の分析を行い,将来の地磁気観測に向けた機器の改良点等の評価を行った. 3. 10年間の地震観測による膨大な波形記録の中から,代表的な地震波形を選別し,整理を行った.この中では特に,兵庫県南部地震の余震や外国の地震を中心に地震波形の解析を教材化するための研究を行った.さらに,本研究の成果報告書の中に付帯する形で教材用波形資料集をまとめた. 4. 地震現象に付帯するさまざまな理解しにくい現象,例えば"震災の帯",地球内部の波の伝播,"津波"等のメカニズムを教室でわかりやすく説明するパソコン用の数値シミュレーションの開発を行った.
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[Publications] 岡本義雄: "2つの「大森公式」を巡って(その1)-1995年兵庫県南部地震余震について「距離公式」を検証する-" 大阪と科学教育. 13. 1-4 (1999)
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[Publications] 岡本義雄: "2つの「大森公式」を巡って(その2)-1995年兵庫県南部地震について「余震減衰公式」を検証する-" 大阪と科学教育. 13. 5-8 (1999)
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[Publications] 脇島 修: "地磁気を測る" 大阪と科学教育. 13. 49-50 (1999)
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[Publications] 岡本義雄: "津波の数値シミュレーション1-奥尻島周辺海域-" 地学教育. 52・3(発表予定). (1999)
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[Publications] 脇島 修: "磁石作りをとおして鉄の磁性を調べる" 大阪と科学教育. 12. 29-30 (1998)
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[Publications] 岡本義雄: "フィルムケース地震計の改良と検定" 地学教育. 50・6. 27-36 (1997)