1997 Fiscal Year Annual Research Report
理科教育における地域性を生かした地震防災教育の実践的研究
Project/Area Number |
09680237
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Hokkaido University of Education |
Principal Investigator |
田中 實 北海道教育大学, 教育学部・札幌校, 助教授 (70227180)
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Keywords | 地震防災教育 / 液状化ハザードマップ |
Research Abstract |
今年度の研究は次年度に実施予定の,帯広および室蘭地域での中学校理科における地震防災教育実践校を決定し,さらにその学校周辺の教材づくりをすすめることがおもな課題であった. 第1の課題である実践校については,帯広地域では帯広市立帯広第五中学校が,また室蘭地域では,室蘭市立本室蘭中学校で実施させていただけることになった. 第2の課題である,各学校周辺の地震防災教育のための教材づくりに関しては,液状化,地盤災害,室蘭では津波の危険性などについて,現地の地質調査と関連資料の収集に取り組み,また教材化のための写真およびVTR映像を撮影した.これらの一部はデータベース化し,OHP化をすすめている.なおデジタルビデオの映像は,考えていたほど画像の拡大ができないことが判明した. これらの学校周辺地域の地震災害として,帯広では液状化が,室蘭では液状化と津波災害が,授業の中心テーマとなることが,周辺の地盤・地質調査から明かになった. また授業で使用する学校周辺の液状化ハザードマップの作成を帯広地域では完成させたが,室蘭では当初予定して作成した地域内の中学校での実践が実らず,実施校となった地域でのハザードマップは現在作成中である. 次年度は,これらの教材をもとに現地の中学校の理科担当者の協力を浮け,各地域の地質学的形成史をふまえた,理科教育における地震防災教育の授業実践を行う予定である.
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