1997 Fiscal Year Annual Research Report
学校健康教育における健康情報としての身体計測値の活用に関する研究
Project/Area Number |
09680245
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
小林 正子 東京大学, 大学院・教育学研究科, 助手 (50262069)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
東郷 正美 神戸大学, 発達科学部, 教授 (70041283)
衞藤 隆 東京大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (20143464)
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Keywords | 身体計測 / 健康教育 / 時系列解析 / 肥満 / やせ / ロ-レル指数 / 児童・生徒 / ライフスタイル |
Research Abstract |
平成9年度は、東京近郊の小学校に身体計測を依頼し、計測方法などを打ち合わせた。また、岩手県の小学校からは身体計測データの提供があり、解析を行った。岩手県の小学校は当初の計画に含まれていなかったが、我々の研究を知り協力を申し出てくれた。身体計測値については1年間に2回の計測であったため時系列解析を行うことはできなかったが、心拍数も測定しているので、バス通学の児童と徒歩通学の児童に分けて検討したところ、バス通学児童は徒歩通学児童に比べてロ-レル指数の高い者が多く、心拍数の変動も少ないことが分かった。また、帰宅してから夕食までの時間が比較的長いなどの様子も浮き彫りになった。このことは今後の児童の生活指導に役立てることができる。よってこの研究は、今後さらにデータ収集法等を検討して継続することになった。また、阪神淡路大震災に見舞われた兵庫県の小学校では以前より毎月体重を測定しているが、震災前後で児童の体重変動が異なることが把握されている。この小学校に引き続きデータの提供を依頼し、震災から3年を経た現在、時系列解析が可能となったので(センサス局法X-11は3年分のデータがないと解析できないため)、これから着手する予定である。 これらに加えて、今年度はこれまでに蓄積されたデータの解析や再検討を行い発表した。とくに小学生の肥満に関しては、夏休みの過ごし方が大きく影響していることが明らかになった。
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Research Products
(2 results)