1998 Fiscal Year Annual Research Report
小・中・高等学校の一貫による社会科関連科目の連携に基づくフレームワークの研究
Project/Area Number |
09680248
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Research Institution | YOKOHAMA NATIONAL UNIVERSITY |
Principal Investigator |
市川 博 横浜国立大学, 教育人間科学部, 教授 (90015446)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
江口 勇治 筑波大学, 教育学系, 助教授 (50151973)
臼井 嘉一 福島大学, 教育学部, 教授 (50151866)
岩田 一彦 兵庫教育大学, 学校教育学部, 教授 (40020119)
森分 孝治 広島大学, 教育学部, 教授 (60033552)
田中 史郎 岡山大学, 教育学部, 教授 (90033183)
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Keywords | 社会科 / 教育課程 / カリキュラム / フレームワーク |
Research Abstract |
<研究の経過・報告書の発行> 前年度は、わが国の社会科関連の教育の動向と問題点を摘出することに重点を置き、その研究成果を『社会科の教育課程に関する意識調査報告』(全38頁。本研究メンバーと日本社会科教育学会教育課程研究特別委員会との共同意識調査)、『社会科カリキュラムの改善に関する研究-中間研究成果報告書-』(全55頁)として発行すると共に、アメリカ・イギリスの動向についても基礎的な研究を積み重ねてきた。 本年度は、文部省研究開発指定校など先進校70校の実践研究の成果を分析するなど、さらに研究を進め、『小・中・高等学校の一貫による社会科関係科目の提携に基づくフレームワークの研究』(全176頁)を発行した。 <研究成果の意義> 1) カリキュラム開発に意欲的に取り組んでいる文部省研究開発指定校など先進校70校の研究実践報告書を収集・分析し、(1)幼・小・中一貫したカリキュラムの構築(神戸大附属明石幼・小・中)、(2)概設の教科を存続したまま内容構成の改革(横浜大附属横浜小)、人間科(福島大附属小)や、生活・環境・総合科学(新潟県大手前小)など新たな教科の再編、(4)中学校の各教科の教育内容を横断的に連携するべく再構成(宮城教育大附属中)など、カリキュラム開発の試みを類型化し検討すると共に、社会科関連科目と生活科、総合的学習、国際理解教育との関連、新学習指導要領の意義・問題点について本研究テーマの視点から究明した。 2) アメリカ・ナショナルスタンダード、及びイギリス・ナショナルカリキュラムの社会科関連部分の資料を収集・分析した後、社会科関係のフレームワークの在り方等に関して理論的に究明した。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] 市川 博: "子どもに即した教育課程編成の視点" 中野光他編『教育課程改革への理論と実践』(東洋館出版)(日本学術会議教科教育学研究連絡委員会編). 34-43 (1998)
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[Publications] 田中史郎: "中学校教科課程の実践的研究と方法-岡山大学教育学部附属中学校「教科課程の研究」の研究推進に寄せて-" 岡山大学教育学部研究収録. 110号. 111-119 (1999)
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[Publications] 西脇保幸: "地理教育における技能の育成" 地理学評論(地理教育学会機関誌). 71巻2号. 122-127 (1998)
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[Publications] 岩田一彦: "社会科地理50年の変遷とその背景" 社会科研究(全国社会科教育学会機関誌). 48号. 11-20 (1998)
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[Publications] 臼井嘉一: "戦後歴史教育を捉える視座" 社会科研究(全国社会科教育学会機関誌). 48号. 21-30 (1998)
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[Publications] 江口勇治: "社会科50年とこれからの教育改革" 社会科教育研究(日本社会科教育学会機関誌). 79号. 32-39 (1998)
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[Publications] 横浜国立大鎌倉附小(校長 市川 博): "心の育ちを願う総合学習" 明治図書, 229 (1998)