防災の視点からの家庭科教育「住生活」領域における教材開発に関する研究

1998 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 09680267
• Research Institution: Hyogo University of Teacher Education
• Principal Investigator: 藤岡 秀英 兵庫教育大学, 学校教育学部, 助教授 (30252753)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 田中 洋子 武庫川女子大学, 児童教育学科, 助教授 (20259534) ; 貴田 康乃 仏教大学, 教育学部, 教授 (90125138) ; 服部 範子 兵庫教育大学, 学校教育学部, 助教授 (70189570)
• Keywords: 防災教育 / 家庭科 / 震災 / 阪神・淡路大震災 / 住居 / 住生活 / 家庭生活 / 地域社会

Research Abstract

1. 明治期から今日至る学校教育での防災に関する教育内容について、各時期の家事科、修身、国語の教科書について文献調査を行い、我が国の学校教育における「防災に関する教育」の変遷について分析を行った。
2. 兵庫県加古川市稲見中学校の協力を得て、中学校技術・家庭科の防災教育関する教材、「あなたの防災度チェック」を作成し、これを用いて2週間にわたり授業実践を行った。なお、この成果については、日本教科教育学会第24回全国大会(平成10年10月3日)にて発表を行った。
3. 千葉県松戸市立旭町小学校の協力を得て、現行の小学校家庭科「家族の生活と住居」領域で、防災の視点を取り入れた住生活の授業を実践するために、小学校段階での学習内容の検討と授業方法の開発及び教材の開発に取り組んだ。
この研究の一部は、平成10年11月12日(木) 第16回関東甲信越地区小学校家庭科教育研究大会、第27回千葉県教育研究会技術・家庭科教育部会 小学校家庭科教育研究大会 松戸大会で発表した。なお、この取り組みのため、平成10年4月から大会当日まで月2回の頻度で教員との研究会を行っている。
4. 平成10年8月26日 千葉県野田市教育研究会 中学校家庭科部会にて、家庭科教員を対象に「防災視点を取り入れた家庭科「住生活」領域の指導について」の講義を行った。その後、家庭科教員と勉強会を実施し、中学生向けの教材開発に取り組んでいる。
5. 全国小・中・高等学校の家庭科教員を対象として、アンケート「今後の家庭科『住生活』の指導内容を考えるための基礎調査」を平成11年1月に実施している。現在、返送されてきているアンケート票の分析中である。