1997 Fiscal Year Annual Research Report
震災復興における地域産業集積の再編メカニズム解明と復興政策シュミレーション
Project/Area Number |
09680431
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Kobe University of Commerce |
Principal Investigator |
加藤 恵正 神戸商科大学, 商経学部, 教授 (80161131)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井内 善臣 神戸商科大学, 商経学部, 助教授 (10094525)
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Keywords | ケミカルシューズ産業 / 集積 / 阪神・淡路大震災 / まちづくり / 社会的分業 / 地域連関 / 空洞化 / コミュンティ・ビミネス |
Research Abstract |
神戸ケミカルシューズ産業の歴史的発展と近年における存立基盤の変化実態について、震災前のケミカルシューズ産業の歴史的展開と近年における課題等について文献収集・業界主要メンバーへのインタビュー調査を実施した。現下の集積再編の実態解明への予備的調査である。さらに、震災後の集積構造変化に関る総合的データ・ベースの構築に着手した。震災後におけるケミカルシューズ関連企業群の変容を総合的に把握し、復興プロセスを企業行動の視点からみた変化の経緯についてデータ・ベースを構築しようとするものである。実際には、日本ケミカルシューズ工業組合加盟200社にたいし、震災以降の立地・経営・外部取引といった側面についてアンケート調査を実施し、その変化の軌跡の分析を実施した。さらに、主要事業者にたいする体面調査も継続中である。震災から3年余りにしてなお6割の回復という同業界の極めて激しい現状にたいし、社会的分業の系列的再編、国際的アントソーシングあるいは逆に内製化をも巧みに組み合わせながらの企業組織変化、さらには職人層顕在化への気運など、本年度における調査において都市型産業集積再編について実態解明と暫定的ではあるがその方向についての結果を得た。さらに、まちづくりシュミレーションモデルも構築の試作を終了しており、蓄積した情報との接合を現在実施している。
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