1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09680837
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Kansai College of Oriental Medicine |
Principal Investigator |
木村 通郎 関西鍼灸短期大学, 鍼灸学科, 教授 (50111745)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
九鬼 清典 和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (40169975)
東家 一雄 関西鍼灸短期大学, 鍼灸学科, 助教授 (90183491)
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Keywords | スンクス / 実験動物 / 耳管扁桃 / 気道免疫 / 単クローン抗体 / M細胞 / 食虫目 / 中耳炎 |
Research Abstract |
本研究課題は3ケ年の研究期間が内示されているので平成九年度(研究初年度)は申請研究実施計画に従い以下の4項目の研究に取り組んだ。 (1)幼獣期スンクス口蓋扁桃/耳管扁桃二次小節及びリンパ上皮共生域でのT/Bリンパ球サブセットの分布について自家製の抗スンクスT/Bリンパ球単クローン抗体を用い免疫組織学的に検索した。T/Bリンパ球はそれら二次小節の暗帯/胚中心に一致しており、リンパ上皮共生域ではTリンパ球に混ざってM細胞が確認され粘膜抗原に対するIgA免疫系の存在が示唆された。 (2)これら扁桃における局所免疫と全身性免疫系との係わりを調べるためフロインドアジュヴァント加HRPを用い中耳腔を感作し、M細胞など抗原提示細胞やHRP特異抗体産生細胞/T/Bリンパ球の細胞動態を調べ免疫臓器としての機能と血中HRP抗体価の変動とそれらHRP特異抗体免疫複合物の腎メサンギウム域での特異沈着等に関し免疫組織化学的に検索し中耳腔抗原に対する全身性免疫応答について考察した。 (3)以上(1)と(2)の研究成果について1st International Symposium on Infectiuos Disease in Pediatric Otolaryngology(米国コロラド州アスペン市、1997年8月)及び第16回日本耳鼻咽喉科免疫アレルギーのシンポジストとして中耳粘膜免疫に関する発表(招待講演)を行い両シンポジウムにて扁桃を有する中耳炎モデルとして注目された IgA抗体の誘導に関してはフロインドアジュバント感作法では良好な成果を得ることが出来ないので、現在、コレラ毒素混合など試みている。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Kimura M.et al.,: "Usefulness of Laboratory Suncuses for Tonsillar Basic Research." Proc.1st Int.Symp.on Infectious Diseases in Pediatroi Otol.31-32 (1997)
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[Publications] Saika S.et al.: "In vitro effects of doxorububicin and mytomycin C on human Tenon's capsule fibrloblsts." Opthalmic.Res.29. 91-102 (1997)
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[Publications] 玉置かおり 他: "鼻腔teratocarcinosarcoma例" 耳鼻臨床. 90.12. 1351-1358 (1997)