1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09839006
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Research Institution | University of Tsukuba, Institute of Geoscience |
Principal Investigator |
野田 浩司 筑波大学, 地球科学系, 教授 (00004341)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河瀉 俊吾 筑波大学, 地球科学系, 助手 (70302354)
菊池 芳文 筑波大学, 地球科学系, 助手 (00241787)
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Keywords | 沖縄 / 新第三系 / 鮮新世 / 深海 / 軟体動物 / 海胆類化石 / 底生有孔虫 / 新里層 |
Research Abstract |
沖縄中南部および久米島に分布する新第三系及び第四系の層序関係について野外調査を行い、軟体動物、棘皮動物、有孔虫資料の検討をおこなった。深海性貝類化石類は沖縄本島に分布する第三系与那原層からも産出するが上位の新里層で顕著になり多産する(MacNeil,1961;Noda,1980,1988,1991,1998)。腹足類Thatcheria属が新たにTeramachia属に類似した分布特性(Noda,1998)を示す。Thatcheriaは中新世後期に出現し、現生種は400mの深度まで生息する。新里層に多産する漸深海腹足類Phanerolepidaの漸深海域での変異は(野田・小笠原、1976;Majima and Murata,1992),安定した深海の海洋環境での変異について適応様式と共に検討を要する。Tibia属は中新世に日本海域に出現しているが、新里層からの産出が特徴的である。深海性多歯類Hawaiarcaは与那原層上部から出現し、現在目本近海の500〜50mの海域に限定される。海胆類化石は与那原層から琉球石灰岩までの層準で深海性種を含む16科22属13種1亜種が認定され、従来の研究成果を凌ぐ結果を得た。これらの多くはインド-太平洋生物地理区の構成種群である。久米島に分布する中新世-鮮新世真謝層から阿嘉層中の13地点から識別した112種の底生有孔虫を多変量解析を行い堆積深度を初期100mの深度から50mへの浅海化を推定した。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Noda,H.: "Notes on Teramachia (Mollusca; Gastropoda) from Pliocene Shinzato Formation In Okinawa,Southwest Japan."Ann.Rep.,Inst.Geosci.,Univ.Tsukuba. No.24. 71-74 (1998)
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[Publications] Noda,H. and Nakagawa,T.: "Deep sea ripple marks from the Eocene Kayo Formation in the middle part of Okinawa-jima,Okinawa Prefecture.Southwest Japan."Ann.Rep.,Inst.Geosci.,Univ.Tsukuba. No.24. 65-69 (1998)